悲しきテンプテーションズ

もしも私が カフェを経営したなら、
音楽はモータウンサウンドにするでしょう
(小坂明子「あなた」風に)
…というくらい、モータウンサウンドが好きな私。

モータウン25(モータウンレコード25周年記念コンサート)は私が高校生の時で、
日本でもテレビ放映されたのを観てすっかり虜になったのだけど、
昔も今も周囲にモータウンが好きな人は全くいなかった。
グラフィックデザインの専門学校に通っていた時に、
一回りは年上の講師の先生と話が合ったくらい。
モータウンカフェでも経営したら同志に会えるのかしら
なんて思ったりしてね。

25歳くらいの時に大好きなテンプテーションズの来日公演があって、
名古屋の池下にある厚生年金会館に一人で観に行った。
テンプテーションズはモータウンが誇る、
言わずと知れた世界最高のソウルヴォーカルグループだ。
なのに空席が目立っていた。
私はショーのオープニングから立ち上がったんだけど、
見渡せば立ち上がっている人はいない。
全くいなかったわけじゃないけど、
お客さんの9割が着席したままだった。
こういうときはほんと気まずい。
立ち上がった手前、座るわけにもいかないし、
天下のテンプスにこの状況をお見せするなんて申し訳ない気持ちになるし。
前座のバブルガムブラザーズのブラザートムとブラザーコーンが見かねて、
名古屋 座ってんじゃねーよ! テンプスだぞ!って怒ってたけど、
仕方ないよブラザー だって名古屋だもの。
東京でソールドアウトの総立ちアーティストでも、名古屋は勝手が違うの。
名古屋はチケットが売れないしノリも悪い。
それが理由で「名古屋とばし」されちゃうから、
わざわざ東京か大阪まで遠征して観にいかなきゃいけないの!
と、心の中で叫んだ私。
そして、これじゃあモータウンカフェは経営が成り立たないよなって思ったのでした。
(コンサートは最高だったさ)

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