ある実験の話。
幼稚園児が、水がいっぱいに入った容れ物を運ぶ、というもの。
かけた言葉によって、結果にこんな違いが。
『「こぼさないでね」と声をかけると、
たいていの子どもが運ぶ途中で水をこぼし、
「しっかり持ってね」と声をかけると、
ほとんどの子供が最後まで水をこぼさず運べた。『
脳は「○○しないでね」という、
打消しの表現を認識するのは苦手なのだそう。
たとえば「旗ふり」のひっかけ遊びのようなもので、
「赤 上げないで
白 上げない」
もぉ、旗を上げてしまいそうになりませんか?
「廊下は走らない」と、
「廊下はゆっくり歩こう」。
おなじことを表現している貼り紙でも、
言葉のチョイスひとつで、
受ける感覚が違いますね。
心のギアが空回りしているような感じや、
思わしくない結果が現れていたら、
誰かに、そして自分自身にも、
どんな言葉をチョイスしているのかチェックするタイミングです。