いま、友人が叔母上と、スペインをレンタカーで旅しています。
スペインに行きたい叔母上のお供のツアコンとして、旅の計画をしていたとき、
予備知識もなく適当に素敵なホテルを次々に予約していたら、
偶然にもピタリとサンチャゴ巡礼のルートになっていたそうな。
不思議だけど、こんなことってあるよねー。
「星の道」と呼ばれるサンチャゴ巡礼がモチーフの、
パウロ・コエーリョ著「星の巡礼」を思いだしました。
そんな友人から情景が目に浮かぶようなメールをもらったので、
了解を得たうえで、ご紹介します。
地球の上を歩いて移動してきた記憶をもつ魂に…、
なんて大げさかな?
***ここから転載
昨日からいよいよピレネー越えのルートに入りました。
昨日から泊まっているのは、サンチャゴ巡礼の道のスペイン側の最初の村で
ロンセスバーリュスというところ。
修道院の建物が、素敵なホテルになったところに泊まっています。
ホテルとは別に、巡礼の人たちがほぼタダで泊まれる施設もあって、
お遍路さんと同じです。
そして、世界中から現代の巡礼のひとたちが、
徒歩や自転車でどんどんやってくるんだよ~~!
昨日こえをかけた二十歳すぎくらいの女の子3人組はスイスから歩いてきて、
大西洋岸のサンセバスチャンまであと1ヶ月かけて向うそう。
ここからあと800キロあるねん。
メキシコやドイツ、コロンビアから来たという多国籍グループは、
自転車でフランスから一日でピレネーを超えてきたそう。
みんなリュックに巡礼の印の赤い十字架のついたホタテ貝の貝殻をつけています。
ピレネーは白い石灰岩の山ですが、牧場がなだらかに広がって、
写真でしか見たことないけど、アルプスのチロル地方のような
静かなかわいい村ところどころにあって、
その回りに牛や羊も群れがいて、美しいところです。
ガソリンスタンドや写真撮るのに車止めてそとに出ると、
どこからともなくカランカランとカウベルの音がするんだよ!
とってものどかでかわいい音。
晩ご飯にワイン飲んでは爆睡して、叔母も私も元気です。
明日はいよいよフランス側の巡礼道のフランス最後の街、
サンジャンピエドポーに入ります。
***転載おわり