月別アーカイブ: 2017年5月

なにワクワクしてるんだろ

我が家の朝ごはんは季節で決まっている。
寒い季節は、オートミールを入れた鶏野菜スープで、
暑い季節は、ヨーグルトとフルーツを入れたグラノラだ。
秋に食べ始めた4キロ袋のオートミールは明日で完食、
明後日からはグラノラの、夏の朝ごはんがはじまる。

犬ベッドの上で過ごすことの多かったサンダーが、
冷たいフローリングの床の上でビヨーンとのびている。
私も、綿のシャツと麻のシャツを入れ替える。

秋と冬の気配がするとウキウキで、
春の訪れにはルンルンな私だけれど、
夏の到来にはワクワクしてる。

…おかしいな?
アイメイトのサンダーと歩くのに、夏は一番気を遣う季節だ。
夏、私そんなに好きじゃないのに、何ワクワクしてるんだろ?

ビックウエーヴを前にしたサーファーの心境なのかしら。
カモン!乗り切ってみせるわ!
うん、そんなワクワクだな。
(サーフィンしたことないけどね)

バスはバスでも/いつもの仕事をしていたサンダー

昨日は視覚障害の会のバス旅行だった。
私は会に入ったばかりで初めての参加である。
視覚障害者、ガイドヘルプさんボランティアさんで、今回は20人。
大きな観光バスタイプの、名古屋市の福祉バスを利用しての旅である。

行先は愛知県は渥美半島。
野菜や果物をたーくさん買って(新鮮で安い!)、楽しい旅だった。

そして発見もあった。
サンダーゆったり過ごしてねと、一番後ろの席にしてくださったのだけれど、
その席までサンダーがスンナリ行かないのだ。
ゴーと指示してもモタモタ。
トイレ休憩や観光地で降りる時にも、バスの通路の途中で動かない。
こりゃどうしたと笑われて、
私も何でだろ?と思ってサンダーを叱ったのだった。

帰ってから気がついた。
サンダーは路線バスに乗る時の仕事をしていただけなのだ。
路線バスに乗り込むとまず、私たちは空いている座席を探して座る。
今回は大きなバスに20人なので空席だらけ、
空席をひとつひとつ、チェアデス!と教えてくれていたのか…。
サンダーとしたら、いつもなら「グッド!」とほめられて座ってくれるのに
今日はナンデ叱られるの?である。

そして路線バスでは、私たちは後方の降り口用の扉を探してバスを降りる。
昨日の福祉バスには、どうも後方に車椅子のリフトスペースがあったようなのだ。
これをいつものように降り口と思って
サンダーはココデス!と教えてくれてもいたのだろう。

…ごめんねサンダー。
バスはバスでも、
路線バスと観光バス、何かと違うことをワタシ意識していなかったよ。
それから観光バス、サンダーと初めてだったんだってことに気がついたのでした
(また行こうね!)

ファンシー!

なんということだ。
もうファンシーが食べられないなんて!

愛知は尾張地方の人なら知っている。
ファンシーとは、一宮の洋菓子チェーン「ボンボヌール」のケーキのこと。
生クリームをスポンジで菱形に包んだだけの、
生クリームもスポンジも、どっちも自信がありますよというシンプルなケーキ。

好きだったな。美味しかったな。
しかもファンシー、一個100円だった。毎月のファンシーデーでは80円!
一宮で暮らしていた頃は、ファンシーデーにいそいそと買いにいったものだった。

今日、ボンボヌールが倒産していたとネットで知った。
ほんと残念。○○ロールよりも美味しいと私は思ってるんだけどね。
食べられなくなったと思うと食べたくなるのは、
ほんと、人の心理というものよねぇ。

「片付ける」かんたんリフレッシュ

リフレッシュする方法に、「見える景色を変えてみる」方法がある。

ひとつは、自分が出かけたり、室内を移動するなどして見える景色を変える。
もうひとつは、物の片付けや模様替えをするなどして見え方を変える。

物の片付けをあなどってはいけないのは、
気分は見た物に影響を受けること。
たとえば、乱雑な部屋にいると落ち着かないとか、
スッキリした場所にいるとスッキリした気分になるといったように。

自分の何かを変えたいなら、部屋を片付けてみよう。
少なくとも気分が変わることに気がつくよ!

「移動する」かんたんリフレッシュ

小さい頃よく家出をした。
家出と言ってもせいぜいご町内である。
公園のブランコを漕いだり、あたりを歩いて過ごし、
親に気付かれないようそーっと帰っては晩御飯の残りを鍋から食べて、
お腹がいっぱいになって眠くなって寝る。

ここまで書いて気がついたのだけれども、
動いて 食べて よく眠る
これってリフレッシュするのに、今でもやっているじゃん!

ちなみにリフレッシュや気分を変えるのに、
なにも家出をしなくても(私の場合は運動だったが)
その場をいったん離れることは効果あり。
外を散歩したり、別の部屋に行って帰ってきたり。
私はよく職場の給湯室に行ってたなぁ。
また、たとえば座る位地や角度を変えてみることだって効果あり。

見える景色が変わるように(聴こえる感覚が変わるように)、
気分も変わるものです。
(意識してやってみてね!)

ふたつのトンガリ

やっぱり、ないわねぇ。
今朝、窓から外を眺めて母は言った。

家のリビングから緑の並木道が見える。
母によると、新緑でもこもこした林の中から、
二本の大きなヒマラヤ杉が、ひときわ高くそびえていたそうだ。
いま風が強いよ、ヒマラヤ杉があんなに揺れてる、と母はよく教えてくれた。
私も真下を通る時、風に吹かれて落ちてきた朝露を浴びたものだ。

「やっぱり、ないわね」は、この二つのトンガリのことだ。
昨日の夕方に母とサンダーと散歩に行った時には、
あの二本の大きなヒマラヤ杉が、二つの大きな切り株になっていた。
そういえば昼下がりに、チェーンソーらしき音がしていたっけ。

以前に住んでいた家の裏の空き地にも、大きなヒマラヤ杉が並んでいて、
そこだけカナダかアラスカみたいだった。
(カナダにもアラスカにも行ったことはないけれどね)
ヒマラヤ杉を背景にジャングルみたいに茂った草の中を、
我が家の猫が歩いたり、かくれんぼしたり、昼寝をしていた。
裏の空き地は集会所の駐車場になり、トンガリもジャングルも消えた。

また、しばらくは見慣れない景色に馴染めないかなぁ。
でも心の中にずっとそびえているのは確かなことだ。

もし子カラスが路上にいたら

カラスには因縁がある。
いや、因縁というほどでもないけれど、
キャンプしてる時に、フランスパンを一本もっていかれたことがあった。

そして今日、サンダーと歩いていたらカラスに襲われたのだけれども、
これはカラスの勝手じゃなくて、カラスの事情がある。
巣から落ちたのか、まだ飛ぶ訓練中なのか、
どうも子カラスが路上にいたようだ。
親カラスが近づいてくる私たちを威嚇して、
三回、びゅうと私の頭をかすめていった。

サンダーは路上に居座った鳩を迂回して歩いたこともあるから、
あなた方のお子さんは大丈夫です
そう思いながら通り抜けたのだけれども、
サンダーは「どうってことないです」と、いつものサンダーだったのでした。

その買い物の本当の目的を考えてみる

人は、用事はないけど一人になりに行く。
一人になりに行くというのが用事なのかもしれないけれど、
どんなに社交的な人や淋しがり屋さんだって、
一人になりに行く時間はあるものだ。

「ちょっとそこまで」なんて言って、フラリと出たりドライブしたり、
「一服してくる」なんて言って、喫茶店いったりタバコをプカリとしたりする。
家や会社に帰る前に寄り道したりね。

しかし、「ちょっとそこまで」の「ちょっと」はちょっとじゃ済まないわけで、
ついでに本やCDやスニーカーなんかを買っていたワタシ。
買い物の目的は、「一人になりに行くこと」だったかも!と気づいたら、
それからは不純じゃなくて純粋なる買い物をするようになって、
すると部屋に物が増えなくなったのでした。
(今はただ一人になりに、サンダーと出かけることもできるよ)

休日だなぁ

サンダーと道を歩いていて、
「休日だなぁ」と感じるのは、
「パパと子ども」率がぐっと上がること。

すれ違うときに、
おっきいワンちゃんだー!
うん、おっきいワンちゃんだねーなんて聞こえてくる。
だいぶ遠ざかった後に、
おっきいワンちゃーん ばいばーい!とかわいい声がした。
私はサンダーの代わりに小さくバイバイをする。

それから、「パパと犬」率も上がる。
ワンワンワン
こらこらこら
と、リードをひっぱって遠ざかる気配がするのでした。

おじいさんはスタバへ おばあさんはi padで

電話は黒電話 レンタルはレコードだった
なんて言うと、私は自分がとても古い世代に思えてくるのだけれども、
アタシ井戸から水を汲んで、羽釜でごはんを炊いてたよと言う母や、
俺は一本歯の高下駄はいて大学に通ってたと言う父は、
もう、日本むかし話の世界である。

おじいさんは山へ柴をかりに、
おばあさんは川へ洗濯に。
実際に父は小さい頃に、
裏山へ焚き付けの枯葉や枯れ枝を集めにいってたとか。
母は近くの小川で食器をザットゆすいでから、
井戸の水で洗ってたそう。
おじいさんおばあさんというよりは、子どもの日課だったのね。

私がキャンプをしていた頃に誘うと、
父も母も「絶対いかなーい」と断るのだった。
そりゃそうよねー。

いまや羽釜の人は、i padでネットを楽しみ、
亡き高下駄の人は、スタバでソイラテショートねなんてをオーダーしていた。