電話は黒電話 レンタルはレコードだった
なんて言うと、私は自分がとても古い世代に思えてくるのだけれども、
アタシ井戸から水を汲んで、羽釜でごはんを炊いてたよと言う母や、
俺は一本歯の高下駄はいて大学に通ってたと言う父は、
もう、日本むかし話の世界である。
おじいさんは山へ柴をかりに、
おばあさんは川へ洗濯に。
実際に父は小さい頃に、
裏山へ焚き付けの枯葉や枯れ枝を集めにいってたとか。
母は近くの小川で食器をザットゆすいでから、
井戸の水で洗ってたそう。
おじいさんおばあさんというよりは、子どもの日課だったのね。
私がキャンプをしていた頃に誘うと、
父も母も「絶対いかなーい」と断るのだった。
そりゃそうよねー。
いまや羽釜の人は、i padでネットを楽しみ、
亡き高下駄の人は、スタバでソイラテショートねなんてをオーダーしていた。