内科医の端くれ
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@naika_hashikure
ちょっと衝撃的だったので書きます。
先日、コロナ前は「ユニバーサルマスクに意味はない」と言ってインフルエンザ流行期もマスクをしていなかったのに、今ではすっかりユニバーサルマスク派になった感染症専門医と話しました。公衆衛生学修士(MPH)の資格も持っていて、普段から論文の読み方やエビデンスには一際うるさい医者です。
結論から言うと、そんな彼ですら「何も知らないし何も考えていない」状態でした。それなのに感染制御チームの一員として、マスクの重要性をさんざん強調してきました。
「なぜ考えが変わったのか?マスクがこれほど絶対的になるきっかけになった研究/論文はあるか?」
→はっきりとした回答なし。
「コロナ後のRCTはデンマークとバングラデシュくらいだし、バングラデシュのものは批判が多くないか?」
→バングラデシュのRCT自体を知らない。
「先日のコクランレビューについてはどうか?編集長が謝罪したが、レビュー責任者は怒っているが」
→レビューが出たことを知らない。質の高いエビデンスは無いから、効果があるかどうかは分からないというのは以前からどうせ変わらないでしょ、とのこと。
「自らの感染は防がないが、他人への感染は防ぐというのは尤もらしく聞こえるが、どういう原理なのか?2021年LancetにCOVID感染経路はエアロゾルがメインと出ていて、エアロゾルがメインなら不織布マスクでは他人への感染も防げないのでは?」
→自分への感染を防げないのは、目からも感染するから(?)。大飛沫を防げば、エアロゾルも防げる(?)。エアロゾルメインという話は知らない。
「ユニバーサルマスクの弊害は?」
→はっきりとした回答なし。
MPHを持っててエビデンスにうるさい感染症専門医なので、もう少しいろいろ知ってて考えていて、それでもマスクを推奨しているのだと思いました。
でも全くそんなことは無かった。何も知らない、調べない、考えない。WHOやCDCや厚労省が言うから、まわりの感染症専門医が言うから、みんなマスクをしてるから、何となくマスクをしている。マスクの弊害、子供たちへの影響なんて考えもしない。
すごく衝撃的でした。彼ですらこうなのですから、大半の医者だって何も考えていません。つい先日、研修医時代の仲間と会食しましたが、マスク外してさんざん盛り上がったあと、さあ帰るぞとなったらみんなそそくさとマスクをし始めました。帰り道もずっとしてました。本当に何も考えていないんです。
そんな医者たちが社会の空気を作り、そんな医者たちの言うことをみんなが聞いて、私たちのようにさんざん調べて考えて国の未来のためにマスクを外している人たちが「反マスク」「非科学」「公衆衛生の的」と罵られレッテルを貼られるのが、本当に解せない。
でも全体主義の社会はそういうもので、一度こうして狂ってしまうと、なかなか元には戻らない。だけどそこで諦めたり厭世的になってはいけない。みんなで何とか声をあげ続けましょう。