冬はビタミンCデショ!ということで、
この冬のホットドリンクは、レモネードに決めた。

レモンを搾って蜂蜜入れる手間だと続かなそうなので、
お湯に溶かすだけの、手軽なパウダータイプを買っってみた。
地元のメーカー、名糖産業の缶入りレモネードだ。

なんか懐かしい。
このレモネードを買うのは初めてなんだけど、
昔レモンティーといったら、この名糖の缶入りのパウダーだったっけ。
甘くて紅茶の味はさほどしなかったけれど、
なんだか大人になったような気がしたものだ。
リーフどころかティーバッグの紅茶も珍しかった頃の話。

さて、レモネードに話を戻すと、
この名糖レモネード、レモネードの味がする。
いや、そもそもレモネードなんだけどね。
アタシの好きな酸っぱさで、思ったより美味しいじゃないか。
しかも、一杯にレモン25個分のビタミンCが!
これに家にあった食用クエン酸を入れて…。
単純なアタシは、もう冬に勝った気になってるのでした。
(糖分入りなので、飲み過ぎないようにしよう)

季節の変わり目の長雨は、風情があってよろしいが、
やっぱり晴れの日は嬉しい。
久しぶりにベランダに洗濯物を干して、
母とサンダーと、期日前投票に区役所へ出かけた。

歩いても遠くない距離なのだけど、
あら!　○○さん久しぶりー!と、
母の知り合いに遭遇、
私とサンダーも一緒に、少し長めの立ち話をする。
気がつけば、知らないオジサンも加わって、
じゃあね、またねーと別れる。

100メートル歩くと、また違う母の知り合いに遭遇して、またも立ち話。
しばらく歩くと、コンビニの中から母に手を振る知り合いも。
親子で行きつけの美容室の前を通りかかると、中にいた店長と目が合ったようで、
母はエヘヘと手を振っている。
久しぶりのお天気は、久しぶりの人にも会えるわけだ。

サンダーと歩いていた時のこと。
顔を上げたら金木犀の香りがして、
秋の野鳥の澄んだ声が聞こえた。

…まてよ?
金木犀は咲いていたし、セキレイらしきも鳴いてたはずなんだけど、
ワタシ気がついてなかったの?

香りも鳥の声も入って来ないほど、
頭がモヤモヤの考えで占めていて、
心も少しばかり窮屈で沈んでいたことに気がつく。
しばらく金木犀の香りを嗅いで、セキレイやシジュウカラの声を聴いていたら、
頭の中がサラサラとほどけて、モヤモヤも晴れていた。

香りも音も、もちろん見える景色も、
顔を上げる数十センチで違うのだ。
うつむいていると、酸素も香りも入ってこないし、
耳も、お椀を伏せたように外の音が聴こえなくなるもの。
姿勢で、心の明るさのようなものまでも違ってくるのでした。
(うつむき姿勢は、考えグルグルを誘発するよね。)