月別アーカイブ: 2014年10月

逃げやすい家 我が家の片付け物語⑤

10年前から始まった、我が家の片付け物語、
第一次コンセプトは、「地震があったら逃げやすい家」でした。
…住まいのコンセプトがこれはあんまりだという気もしますが、
この時は本当にこれだったんですね。

耐震性が心配な家に、二階に荷物が多い。
そして一階も二階もすぐに逃げれるかというと、導線がちょっと怪しい。

いくら耐震補強をしても、荷物が多いままではなんにもならないですよね。
足腰を鍛えるまえに、まず背中の荷物を減らすこと。
瞬発力と跳躍力を磨くより、部屋の障害物をすっきりさせること。

瞬発力も跳躍力も自信満々ではない、
当時60代の両親と、目が不自由になりつつあった私ですから、
以前は分からなかったものが見えてくるものです。
自信満々って、案外もろかったりしますものね。
まず安全を確保しよう、ここからスタートでした。

(シリーズ続く)

真面目な無意識 我が家の片付け物語④

朝ごはんの後に、秋物と冬物の衣類を入れ替え。
以前は衣替えが大仕事でした。

いくつも衣装ケースを掘り出す。よっこいしょと運ぶ。
ひっぱりだす、押し込むという、
たかが衣類を出し入れするだけなのに、疲労困ぱいでしたから。
どうしてもおっくうになります。面倒です。なかなか決心がつきません。

この状況から無意識は知らず知らずにこんなメッセージを受け取っ手いました。
「人生はおっくうで面倒なものでなかなか決心がつかない。そして疲れる。」
無意識は真面目です。
ちゃんとそんな現実を引き寄せてくれました。

以前は自分の部屋にごちゃごちゃと物があふれていました。
目が見えにくくなっていたので、つまづいたり倒したりします。
そして無意識はこんなメッセージを受け取ります。
「私はごちゃごちゃで何事にもつまづいてまわりに迷惑をかける」
ただでさえ障害者になって自己評価が下がっているのに、
一瞬一瞬こんなメッセージを刷り込まれたらたまったものではありません。
しかし表面意識は鈍感ですから、気にも停めません。
私は起きたまま気絶していたのか?というぐあいでした。

(シリーズ続く)

無意識は知っていた 我が家の片付け物語③

中越地震をきっかけに始まった、我が家の片付け物語。
はじめは単に地震対策でした。

元我が家は収納スペースが二階に多くあって、
なんでもかんでもとりあえず邪魔なものは、
あまり考えずにそこに入れてしまっていました。
一階より二階の方がより重量があるという、
家が頭でっかちな状態です。
これはバランス悪い。不安定です。
しかも耐震基準法の施行前に建てた木造二階建てです。
いかにも危ないではありませんか。このままでは倒壊のおそれありです。
なのに地震がくるまでは全く思っていなかったのですね。
ぜんぜん平気だったからこその有様です。
ようやく地震でその現実にハッとしたわけです。

しかし無意識は常にそのメッセージを受け取っていたのでしょう、
いつも漠然とした不安感があり、心は不安定だったからです。

(シリーズ続く)

時雨煮とロンドン

こんにちは、フムフムです。
いかがお過ごしですか?

朝いつものようにサンダーと歩きに出ると、
ちりちりと霧雨が降っていました。
傘をさすほどでもない細かな雨です。
雨具を取りに家に戻ろうかなと思いましたが、
ロンドンっ子みたいに歩くのもいいなあと思ってそのまま出発。
ロンドン行ったことはありませんけどね。

霧雨が小雨に変わってきたので帰路につきました。
家に戻ると分かったとたんにサンダーは歩く速度が速くなります。
朝ごはんめがけてダッシュです。

「小雨」は秋の季語だったっけ?
いや、「時雨」だったかな。
家に戻って調べていたら、
時雨煮の語源と由来がありました。
「いろいろな風味が口の中を通り過ぎることから、
一時的に降る時雨に喩えて「しぐれ煮(時雨蛤)」と名付けられたいう説や、
時雨の降る時期が最もハマグリがおいしくなる季節だからといった説がある。
江戸時代の料理書には
短時間で仕上げることがしぐれ煮作り方の特徴として記されており、
むき身をたまり醤油に入れて煎る調理法が、
降ってすぐに止む時雨に似ていることからとも考えられる。」
…なんかいいなあ。
日本人のネーミングのセンスって素敵。
でも、こんなに雨の表現がたくさんあるのも
季節の細かい移ろいがある日本だからこそですよね。

ということで、さっきはロンドン気分だったのですが、
今は生姜醤油気分です。

ワックス日和

きのうは家のフローリングのワックスかけをしました。
窓を開け放しても心地いい、ワックス日和です。

私がクリーナー剤で雑巾かけをした後、
母がワックス液をクイックルワイパーに浸して、スイスイとワックスかけします。
昔に比べると今のワックスかけは簡単ですね。
においも少ないし、拭き取りがいらなくて楽です。
ちなみに、犬猫の肉球の滑り止め効果のある、
床を舐めても安心なワックスを使っています。

楽になったのは、それだけではありません。
7年間のお片付けと、引っ越し後の整理で、
以前に住んでいた家の荷物が10分の1になりました。
引っ越しをして部屋の数も減りました。
ワックスかけも日々の掃除も楽々です。

荷物が10分の1になって不便化と思いきや、
そんなことはなくて、むしろ快適。
そして掃除のし易さだけでなく、
他にもメリットがありました。

ネルシャツ

こんにちは、フムフムです。
いかがお過ごしですか?

今日は晴れの暖かな日ですね。
暖かいという表現がいいのか暑いという表現がいいのか、
季節の変わり目は言葉にちょっと迷ってしまいます。

そんなちょっと迷っちゃうなあというのが身体にもありますね。
暑いのだか寒いのだか。
着ていいんだか脱いだらいいんだか。
今のような季節の変わり目は、
脳が夏の暑さを覚えているけれど、
実は身体は冷えを感じているそうです。
脳と身体のタイムラグですね。
なんだか調子がいまひとつと感じたら、
衣類や食べ物は身体を温める方向でいきましょう。

私は長袖を重ね着する季節が大好きです。
衣替えにネルシャツを出すだけで、なんだかウキウキ。
とても小さな喜びですが、
こんな些細なことが心を温めるものですね。

お片付けで幸運が 我が家の片付け物語②

10年前の中越地震をきっかけに始まった、我が家の片付け物語。
お片付けはそれから7年続き、
7年後には、岐阜県から名古屋に一家で移り住むことになります。

これは名古屋に引っ越すことを目標にお片付けをしていたのではなく、
お片付けをしているうちにいろんなことが身軽になって
ポンと移っちゃったというのが正しい。
なにしろ「名古屋に住もうか」と話し合った翌日には、現在の住まいを見に行き、
その晩から引っ越しの荷造りと家を売る準備が始まり、
ご近所さんたちに驚かれるくらい早々と名古屋に移り住んでしまったのです。

いちばん驚いたのは私たち家族かもしれません。
緑の豊かな郊外の、住み慣れた持家です。
お片付けを始めた当初は、まさかこの家からお引越しすることになろうとは、
家族の誰も思いもしなかったでしょうね。

しかし日本の昭和に造成された新興住宅地の多くがそうであるように、
世帯が高齢化し、団地のあちこちに空家が目立ち始めていました。
いつまでも売り看板が掲げてあるお家や、
何らかの事情で住人だけが居なくなり、
住んでいた気配を残したまま時が過ぎていくお家も。
車がないと不便な土地で、父も車の運転はいつまでできるのかは分からない。

「宝くじが当たったら名古屋に住もう」と家族で冗談で言っていたものでした。
実際に賞金50万円の宝くじが当たったのですが、
(片付けると宝くじが当たったりするんですよ)
それは家の塗装代に充てました。
引っ越しのひの字もなかった半年前の話です。
いかにそんな考えが微塵もなかったかが分かります。
しかしこの塗装で外観が生まれ変わった家は、すんなり買い手がつきました。
築36年の木造の日本家屋で、
敷地には駐車場を作っていませんでしたので、条件も不利な物件です。
不動産屋さんが後に「まさかこんなに早く売れるとは思っていなかったです。
正直うれるかどうかも…。」と驚かれるほどのことでした。

(シリーズ続く)

こんなにあったのか! 我が家の片付け物語①

今日で新潟県中越地震の発生から10年。
私は当時岐阜県に住んでいたのですが、けっこう揺れを感じました。
発生直後からテレビは地震速報番組に切り替わり
刻々と明らかになる被害状況を伝えていました。
時おり余震も感じるなかテレビに見入っていると、
突然「片付けよう!」という強い思いが自分の中から沸き起こりました。
いてもたってもいられなくなり、納戸のふすまを開けます。
当時は両親が建てた一軒家に住んでいて、
押し入れや納戸など、収納スペースがたっぷりありました。
そのため、中にはたっぷりあふれんばかりに荷物がぎっしり入っていたのです。

「ここからだ」と納戸から猛然と荷物を取り出します。
新築したころに買った電気毛布や電気アンカはコードが断線しています。
一時期4人家族が、それぞれ仕事や学業のために別々に暮らし、
また一斉に生活用品とともに帰ってきたことがあり、
炊飯器やオーブントースターなど、いろんなものが複数個出てきます。
「こんなにあったのか」と、「こんなのあったのか」です。
出してみないと分からないものですね、
すっかり所有していたことすら忘れていた物がたくさんありました。
こうしてこの日から、我が家の片付け物語が始まったのでした。

(シリーズ続く)

夢のなかのパン

朝晩とひんやりしてきましたね。
気温差のせいでしょうか、最近よく夢をみます。

一昨日に見たのは「パン屋さん」の夢でした。
そのお店の名前は「四ツ谷パン」
屋号から分かるように高級なパン屋さんではなく、庶民的なパン屋さんです。
パン職人さんは、ピエール瀧さんとイッセー尾形さんを足して割った感じの人で、
家族で経営しているお店のようですが、
ちょっとしたホームセンターほどの広さがあるのです。
その店内に天井からパンがずらりと陳列されていました。
それは主にサンドイッチで、フルーツと生クリームを挟んだフルーツサンドや、
カステラを挟んだカステラサンドなる不思議な代物までありました
そして耳を落としていないサンドイッチはなぜか無料なのです。
私は何を買おうかなと、広い店内を見てまわっていたところで目が覚めました。

夢判断では、パンの夢は吉夢だそうです。
しかし、サンドイッチは日々の忙しさや余裕のなさを、
甘いパンは身体の疲れを暗示しているのだとか。
…あ、気をつけなくちゃ。

しかし、夢判断や夢分析には様々な解釈があるようです。
・サンドイッチ 意欲 
・サンドイッチをたべる
(成長したいという意欲)
・サンドイッチをつくる
(いろいろと吸収したい)
…へー、成長したい意欲かあ。
それは今とても旺盛かも。
夢は無意識からのメッセージ。いろいろと教えてくれるものだ。

この夢を見た前の日に、
フランス旅行から帰った友達からお土産に、
エメンタールやコンテというチーズが届いたり、
パリの素敵なパン事情やチーズの話を聞いていたからかしら?
なのに余りに日本的なパン屋さんの夢だったなあ。
するとその日の夕方に母がやきそばパンを買って帰ってきました。
これのこと?

台風とお片付け

台風19号が接近していますね。
低気圧が近づくと体調が変わるだけでなく、
なにげに行動も変わるものです。

私の場合は、お片付けや整理整頓が始まります。
低気圧で、気分がそわそわするからかしら。
無意識に始めているみたい。
終わった頃には、体調や気分が回復しています。

これに気がついてからは、
体調がいまいちとか、なんだかそわそわモヤモヤするなあと思った時には、
5分くらいで終わる範囲で(例えば引出一個)整理したりしています。
逆にどんと片付けをしたくなったら、自分の心境や思いに耳を傾けてみます。

…ということで今日もやっぱりお片付けしていました。
どうやら母も何やら片付けしていた気配が。遺伝?