月別アーカイブ: 2017年1月

きょうは旧正月

そろそろ寒いの飽きてきたなぁ。
縮こまった身体を伸ばしたくなってきた。
そんな気持ちになってくる頃に、旧正月がやってくる。

今年は立春より早い春節なので、
こんな年は春の訪れが早いそうだ。
この一月はとても寒く雪が降ったので、
寒さに飽きるのが例年より早かったような気がする。

これが飽きなかったら凍えてしまうよ?
心も同じだと思うのだけれど、
寒い暗いを飽きるほど感じたら、
もう温かさや明るさのような心地よさを選びたくなる。
もうね、どんどん飽きて、自分の新しい扉を開けたいものだ。

春節や立春を過ぎても厳しい寒さは続くのだけれど、
冬の野菜やナッツやチョコレートが、まだまだ美味しく食べられると思えば、
いいじゃないか!と思うのでした。
(春の柑橘類も出始めるしさ)

どこの誰かは知らないけれど

いつもの並木道を歩いていると、
急にアイメイトのサンダーが立ち止まって、先を進まなくなった。
私の「ゴー(進め)」のコマンドにも、サンダーは頑として動かない。
ゴー(シーン) 
だからゴーだよ(またまたシーン)

どうしたの? 何かあるのかな?と考えていたら、
「訓練中ですかー?」と声がして、
道路を挟んだ向こうから誰かが駆け寄ってきた。
声で性別と年齢はだいたい分かるのだけれど、
若いお兄さんが、たぶん明日くらいから工事がはじまるみたいで、
ここ通行止めになってるんです、と教えてくれた。
盲導犬の訓練中なのか?と私とサンダーを眺めていたら、
(沿線に中部盲導犬協会さんもあって、私も訓練士さんぽいのか間違えられる)
そうじゃないかも、とわざわざ道を渡って教えにきてくれたようだ。
私はお礼を言ってサンダーと引き返す。

引き返したはいいけれど、いつもと聞こえる音がなんだか違う…。
どうやら引き返した時に私が方向を勘違いして、脇道に入ったようだ。
通りかかった人に声をかけて「ここはどこですか?」と聞いてみた。
「ここは線路下をくぐった先でね、
それなら大通りまで一緒に行くよ」とオジサンは言う。
オジサンは大通りにでたら、「ここだよ、じゃあね」と言い去っていった。

もう家に着いたけど、これじゃ歩き足りないなあ…。
再びサンダーと歩き出したら、
「雪ふってきてるよ!」とすれ違ったナイスミドルが教えてくれた。
…ほんとだ、チラチラ降ってきてる。
雨みたいな雪を頬に当たるのを感じながら、私とサンダーは家に帰って来た。

なんだか困ったり迷ったりしたけれど、うれしかったな。
冷たい日だったけど、道行く人たちは温かいね。

これは魅力になるのかならないのか名古屋

名古屋の冬は寒いというより冷たい。
私は東北生まれの岐阜県育ちなのだけれど、
岐阜県の東濃地方は雪が降ったりして、低温でじわじわと寒かった。
いっぽう名古屋は雪はあまり降らないけれど、風でとにかく冷たいのだ。

名古屋に冷たい季節風「伊吹おろし」が吹くと、
陽射しも気温もあるというのに、かなり体感温度が低くなる。
名古屋の冬を甘くみてはいけなかった。
散々悩んで買った厳寒地仕様のダウンコートが、あっさり活躍するなんて。

冷たいというより痛い。(耳あてしたいけど、音が頼りの私はできないのだ)
そんな伊吹おろしが吹く日は、
「地下街に人いっぱい、地上は人まばら」現象が起きる。
あるいは、「喫茶店に人いる 通りに人いない」現象も。

この現象は夏も起きる。
名古屋の夏といったら酷いものだ。
「沖縄より暑い」と、沖縄出身の人が言っていたなぁ。

夏は暑くて冬は寒くて、
梅雨の雨量もけっこうあって、台風もやってくる。
なんだか日本の四季を集めてみました、という名古屋。
季節それぞれを存分に堪能できますよ。
…というのは都市の魅力にならないの?
(だから地下街や喫茶店は発達したし、道行く人も優しい)

機嫌が悪い自覚のなかった私 

糸井重里さんが前からちょくちょく仰ることなのだけど、
「だいたい、風邪をひいたな、とわかった日の、
前日とか前々日は機嫌がよくなかった、と思い出す。」

はじめ「ふーうん」程度にしか思っていなかった糸井名言だけれども、
ほんの何年か前に「私もそうだ」と実感したことがあった。
これは風邪ひいたな、今にして思えば昨日も一昨日も機嫌が悪かったなぁ…。

…まてよ?
何日も機嫌が悪かったことにアタシ気づいてなかったの?
エーッ! 自覚なかった!
その事実に相当に驚いたのでした。

自分の機嫌だというのに、自分では気がつかないこともある。
たとえば、こんな経験ないだろうか?
明らかに機嫌が悪い素振りの人に向かって、
なに機嫌が悪いの?と聞いたら、
「機嫌が悪くなんかない!」と怒られたり。
(この不思議は、またの機会に書きます)

さて、自覚したらしめたもの。
このまま機嫌が悪いままでいるか。
それとも、機嫌を変えるように舵をきるのか。
その結果の未来を少し思い浮かべてみて、
どちらが好みか選ぶ自由が、いつだってある。

私は幼い頃、眠たいときグズグズ不機嫌になっていたそうだ。
私にとって機嫌の手がかりの一つは睡眠なのかも。
そういえば、夜更かし続いたなとか、歩いてなかったなとか思いだすことも。

姉は幼い頃、眠たくなったら座布団の周りをグルグル走って、
やがてパタンと寝ちゃうのよと母は言っていた。
同じ状況の幼い姉妹でも、こんな風に違うのねー。

ビタミンCとB群いっぱいのジャガイモで冬を越す

私はジャガイモが野菜の中でいちばん好きなのだけど、
どれくらい好きかというと、「主食にしてもいい」くらい。

実際、今も昔もジャガイモを主食にしている地方もあって、
世界の越冬する国の人には、頼もしい主食級の野菜。
満腹感があって、カロリーは米の半分。
成分はデンプンが主、カリウムと鉄分も豊富で、
そしてジャガイモには、冬に大切なビタミンがいっぱい!

まず、ビタミンC。
体内でまんべんなく使われるビタミンで、不足すると疲れやすくなる。
むかし船乗りを壊血病から守ってきたジャガイモ、
長い航海には必ず、保存のきくジャガイモを船に積んだという。

そして、こんなビタミンB群も豊富。
B1はエネルギーを生む力、
B2は新陳代謝を高め、
B6は神経を安定させる。
B群はいわば「元気ビタミン」で、
私は元気がないとき、ポテトを知らず知らず選んでいることに気がついて、
なるほどと思ったのでした。

冬はビタミンCとB群が消耗しがちです。
どうも元気がない、風邪ひきや疲れが続く、
お肌の荒れや乾燥が気になる、口内炎ができている
これは、ビタミンCやビタミンB群が不足しているサインです。
たとえば、ジャガイモの入ったポトフやシチューなどを召し上がって、
お腹から温めてお過ごしください。

十年一昔というけれど

10年ぶりに真冬のダウンジャケットを買い替え。
アウトドア雑誌・ビーパルのコラボダウンジャケットを愛用していたのだけれど、
当時まだ少なかった防水生地で、止水ファスナー
800フィルパワー(羽毛の目安)の頼れる冬の相棒だったけど、
ついに袖先がビローンと延びきってサヨナラすることに。

このダウンジャケット、便利な「いくつかの工夫」がなされていた。
まず、電車の切符を収納する専用クリアポッケがあったり、
左腕には、携帯収納ポッケがついていた。

しかし、いつしか切符はICカードになり、
専用切符ポッケは出番がなくなった
私は今でもガラケーを使っているけれど、
腕の携帯ポッケには、スマホはどうにも入りそうにもない。
どちらの便利な工夫も、10年経たず過去の遺物と化してしまった。

十年一昔とは言うけれど、
i phoneは今年で発売10周年なのだとか。
私のダウンジャケットのガラケーポッケを過去の遺物にしてしまったi phone。
世界を変えた発明って、こういうことなのかも。

さて、新しいダウンコートは、
「ユ○クロで最高の暖かさ」という、
ロシアなど、海外の厳寒地仕様モデルをチョイス。
名古屋ではオーバースペックかな?と思ったけど、
10年前よりも、冬空の下をたくさん歩く私なのですもの。
(これは、でらぬくい!)

アラコ

17年前に友人とアメリカを旅行した時のこと。
アメリカの人って気さくに声をかけるんだなー、と思ったのでした。

当時日本製のエアプロという腕時計をしていたのだけど、
いかにもSF映画にありそうな見た目の腕時計だったので、
マーケットのレジのオバチャンやニイチャンに、
オー!ユーのリストウオッチは、なんてギャラクシーなの!
ワオ!ソレ、エイリアンとスピーキングできるのかい?
オーだのワオだの、バンバン声をかけられる。

アリゾナでは、こんなこともあった。
コンビニで肩を小さくトントンされて振り向くと、大きな黒人さんが。
ななな、なに?と私が固まっていると、
キミは地毛なのかい?と聞くので、違うよと答えたら、
そうだと思ったよ!とニッコリ笑って、バーイと去っていったのだった。
アメリカでも日本人が珍しいような土地だったのだけれど、
当時の私の髪は、ツイストパーマのクルクルヘアだったので、
顔は東洋人だけど髪がアフリカンという不思議なことになっていた。

さて、ここ荒子である。
母が路傍やスーパーで誰かと話していることがある。
知ってる人なの?と聞くと、
もちろん知り合いの人だったりするけれど、
知らない人だったりもするのだった。

私も知らない人から声をかけられる荒子。
先日アイメイトのサンダーと歩いていたら、
「あら、あんたたち、ここまで来てるのー?と、
自転車のオバッチャンに追い抜き様に声をかけられたのだった。
あはは、誰なんだ今の?
私は思わず笑いながら、心に小さな灯りが灯るのを感じたのでした。

今年もよろしくおねがいします/お正月もいいけど、旧正月もね

冬至、お正月から旧正月の間が、
一年で一番好きな私。

一分づつ昼が長くなっていくし、
寒さにまだ飽きていないので、どこか新鮮。
キンと冷え込むけれど清々しい。
冬っていいなぁなんて。

やがて、寒いのも飽きてきたなぁと少し思い始めた頃に、
旧正月の春節が巡ってくる。
よく旧正月は運気の変わり目なんて言うけれど、
運気って身体の感覚だったり、気分もリンクしているような。
旧暦は、身体や気分のリズムに合ってるに違いないなぁと思うのでした。

じゃあ、新暦の正月って何なの?
よく運気を大きなタンカーに例えるけれど、
お正月に舵を切った船が、
ゆったりと方向変換し始めるのは、旧正月くらいでは?
オーライ、そのくらいタイムラグがあるのかもと思ったら、
心にゆとりもできるもの。

さて、清々しさのなか舵を切るとしましょう。
どんな一年にしたいですか?
どんな自分になりたいですか?