月別アーカイブ: 2018年1月

ええ絵だな

我が家のヒートショック対策について母と話していたら、
母の実家の「お風呂の変遷」の話題になった。

五右衛門風呂は浴槽がまんま鉄だから、入浴中に触れるとアチくてねー、
次に作った浴槽は触れてもアチくないけど、焚き付け式は変わらず、
家の屑籠の紙屑を拾って燃やすシステムだったから、
やましい答案用紙なんかを屑籠に捨てようものならバレちゃうの、
あー、井戸の手漕ぎポンプに竹を割った樋をつけて、浴槽に水を張ってたなー。
そういや、冬は風呂場は寒いもんだったわねー。

そして、母は更に思い出したかのように、
「そうだ、風呂の壁にアマチュア絵描きの叔父さんが絵を描いてたわ」と言う。
私は(それ富士山デショ)と心の中で続きを予測して聞いていたのだけれど、
「ほら、アレよ、ミロのヴィーナス」と言うではないですか!
(ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」なんだけど)
宮城は蔵王の麓の田舎、農家の原始的な風呂場に、
ホタテ貝みたいな貝殻の上の、ほぼ裸のポッチャリ美人…。
私は笑いが止まらなくなってしまったのでした。
「はじめは富士山だったんだけど(やっぱりね)、
ミロの(じゃないんだけど)ヴィーナスになった」そうな。

田舎の農家の風呂場にもあるっていうのが、世界の名画ってもの?
そう言えば、母の父(私の祖父)は、田舎の小学校の校長先生じゃなかったっけ?
大らかと言うか、何というか…。
家族も疑問も持つことなく、湯につかり眺めてたそうな。
「まぁ、こっちも裸だし」と母。そういう問題でもない気がするけどね。

さて、我が家のヒートショック対策はと言うと、
狭い家なので、脱衣室までの戸やドアを全て開けたら、
リビングの温かい空気が流れることが判明。
風呂の湯をかき混ぜると、湯の温度が均等になるように、
こうして家の中の寒暖の差も埋まったのでした。
(寒い日が続きます。あたたかくお過ごしください。)

きょうは成人の日

今年で私は30歳になる。

…というのは嘘だけど嘘じゃない。
私は平成元年の成人、今年は平成30年なので
あれから30年(綾小路きみまろ風に)なのだ。

今さらだけど、成人になってからの年月のほうが長いことに気がついて、
自分の時間感覚と実際の年月って一致しないんだな、と思う。
どうも、二十歳までの時間のほうが長く感じるのだ。

もし、「あなたを10代に戻してあげましょう」と言われても、
悩み多き十代を過ごした私は、
「とんでもない!」とお断りするだろう。

「では、十代のあなたに一言」と言われれば、
(でもね、無駄になってないよ」って言ってあげたいな。

歳を重ねるっていいなと思うのは、
昔の自分を癒やすことができるようになるってこと。
(成人おめでとう)

信じられない人

信じられないことが起きたとき、「ホント?」と疑ってしまうものだけど、
星野仙一さん死去の第一報をネットで知った私は、
「んまぁ、こんな嘘ニュースアカンやん」と本気で思ったのだった。
パソコン上の文字を読み上げ音声ソフトで聴いているので、
ホシノセンイチっていう、漢字違いの読み同じ名前の別人かしら?とかね。

仙ちゃんだ、と分かるまで少し時間がかかった。
もお、ほんとに驚いた。信じられないったらない。
だって、つい数週間前に、名古屋のラジオに生出演されていたからだ。

仙ちゃんがラジオに出演するのは滅多にないことなのだけれど、
ドラ番の久野誠アナウンサーが定年を迎えると知りゲスト出演してくれたらしい。
この番組を聞いたリスナーやドラゴンズファンの、
嬉しいとか、感激したとか、もっと聞きたいという反響がすごかった。
そうだよねー、仙ちゃんの言葉って、なんかね、こう、グッとくるんだよね!
聞き逃した私は、「また出てくれないかなー」と思っていた。
(信じられないくらいカッコイイ人)

【中日】星野仙一 生出演 現役時代 監督時代 今のドラゴンズ
20171212 – YouTube

あけましておめでとうございます

サンダーと歩いていたら天気雨が降り出した。
お陽さんと、霧のような雨が同時に頬に当たる。
まだ陽の暖かさより雨の冷たさのほうが勝っているのだけれど、
通りに人も車もまばら、雑煮のおダシの匂いも漂っていたりして、
静かに降り続く元日のお天気雨も、なんだかいい。

雨というのは、空の雲から地上に着くまで10分間かかるという。
なので、地上に到達するまでの間に雲が消えたり流れたりすると、
「出発した時は雲あったけど、
着いた時には、いつの間にか晴れてた」ってことが起きる。

いつの間にか晴れてた
そんな年になりますように。