(前回「ネガティブな気分の時にジャンクフードを選ぶ理由」からの続きです。)
ストレスがたまったり、嫌な気分というネガティブな時は、
ジャンクフードや甘い物を選ぶ傾向があるという研究報告があります。
また、ストレスで暴飲暴食や喫煙という、
およそヘルシーではない行動に駆られもします。
しかし、ストレスは不健康な行動ばかりではなく、
健康的な行動も起こすことが分かってきました。
(南カリフォルニア大学:ウェンディ・ウッド教授の研究より)
「日常的にジャンクフードを食べている人は、
ストレスが溜まるとよりジャンクフードを食べるようになり、
日常的に健康的な食生活を送っている人は、
ストレスがたまると、健康的な食をより食べるようになる」というのです。
これは食生活だけではなく、
「普段ジムに通っている人は、
ストレスがたまると、よりジムに行く」という傾向も
つまり、人はストレスを感じると、
健康・不健康に関わらず、
「いつもの習慣を繰り返したくなる」ということなのだそう。
ストレスでお酒の量が増える人は、
普段からお酒を飲む習慣があるから、
ストレスでタバコの本数が増える人は、
普段からタバコを吸う習慣があるからなのですね。
いつもの習慣がストレスによって強化されるのなら、
普段からより健康的な習慣を身につけておけば、
ストレスを感じても健康は維持できそうですよね。
たとえば、普段から歩くことが習慣になっていたら、
ストレスがたまると歩きたくなる衝動に駆られるようになりますが、
同じ衝動でも健康というメリットがありますよね。
そして、自然の理や生命の本質にフィットしている習慣であれば、
穏やかさや清々しさが日常のベースとなります。
ストレスはすべてなくすのは不可能ですし、
ストレスを感じない生活というのも無理があります。
ストレスと上手くおつきあいをするために、
健康的な習慣を身につけるのがよさそうです。
ポイントは、「無理なくできることから」。
はじめから大きな目標ではなく、
ハードルを下げて、無意識に行動できるようにすること。
習慣とは無意識の行動です。
無意識を味方につけてみませんか?
(おわり)