お片付けで幸運が 我が家の片付け物語②

10年前の中越地震をきっかけに始まった、我が家の片付け物語。
お片付けはそれから7年続き、
7年後には、岐阜県から名古屋に一家で移り住むことになります。

これは名古屋に引っ越すことを目標にお片付けをしていたのではなく、
お片付けをしているうちにいろんなことが身軽になって
ポンと移っちゃったというのが正しい。
なにしろ「名古屋に住もうか」と話し合った翌日には、現在の住まいを見に行き、
その晩から引っ越しの荷造りと家を売る準備が始まり、
ご近所さんたちに驚かれるくらい早々と名古屋に移り住んでしまったのです。

いちばん驚いたのは私たち家族かもしれません。
緑の豊かな郊外の、住み慣れた持家です。
お片付けを始めた当初は、まさかこの家からお引越しすることになろうとは、
家族の誰も思いもしなかったでしょうね。

しかし日本の昭和に造成された新興住宅地の多くがそうであるように、
世帯が高齢化し、団地のあちこちに空家が目立ち始めていました。
いつまでも売り看板が掲げてあるお家や、
何らかの事情で住人だけが居なくなり、
住んでいた気配を残したまま時が過ぎていくお家も。
車がないと不便な土地で、父も車の運転はいつまでできるのかは分からない。

「宝くじが当たったら名古屋に住もう」と家族で冗談で言っていたものでした。
実際に賞金50万円の宝くじが当たったのですが、
(片付けると宝くじが当たったりするんですよ)
それは家の塗装代に充てました。
引っ越しのひの字もなかった半年前の話です。
いかにそんな考えが微塵もなかったかが分かります。
しかしこの塗装で外観が生まれ変わった家は、すんなり買い手がつきました。
築36年の木造の日本家屋で、
敷地には駐車場を作っていませんでしたので、条件も不利な物件です。
不動産屋さんが後に「まさかこんなに早く売れるとは思っていなかったです。
正直うれるかどうかも…。」と驚かれるほどのことでした。

(シリーズ続く)

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