今日10月10日は「アイメイトデー」です。
アイメイトデーとは、東京盲導犬協会(現在のアイメイト協会)が
1971(昭和46)年のこの日、東京都から財団法人として認められたことから、
翌年の1972年に制定された日です。
ちなみに、あまり知られていないことですが、
日本には10の盲導犬協会があり、一つ一つが別々の独立した組織です。
それぞれの理念で運営・独自の訓練方法があり、協会毎に違いが様々あります。
アイメイト教会出身の犬は、盲導犬ではなく「アイメイト」と呼称されます。
私の愛する目の仲間(I・愛・eye)の仲間(mate)。
「盲導犬」という言葉から連想されやすいのですが、
利口な犬が盲人を誘導するのではなく、
ある程度道順を頭に入れた使用者が、アイメイトに支持をして、
人と犬が力と心を合わせた「共同作業」で歩行するのです。
人と共に居て、人と何かをすることが大好きな犬と人間の共同作業。
最少編成の「チーム」で、街に出る使用者とアイメイトなのです
アイメイト協会は国産盲導犬の第一号のチャンピーを送り出した協会で、
約60年の歴史があり、1200組以上のペアを送りだしてきました。
そして年間30組以上のペアを送り出し続けています。
これは日本の他の協会と比べてダントツの数で、
世界でも一つの団体から1000頭を超えたのはほんのわずかとか。
そして育成から視覚障碍者の歩行指導、使用者への譲渡までの一連の流れを創り、
世界で初めてシステムとして確立させたのがアイメイト協会です。
創設者の塩屋賢一(故人)が築いた、
「高い犬の訓練技術と視覚障害者への歩行指導技術」があり、
海外からも見学者が訪れるそうです。
そんな世界に誇る協会が、東京の練馬区にあるのです。
…ご存知でしたか? 多分ご存知なかったと思います。
私は、あるアイメイト使用者の方から協会を紹介していただくまで、
アイメイト協会の存在すら知りませんでした。
創設者の塩屋賢一(故人)がアイメイト第一号を育てた歩みは、
「プロジェクトx」で取り上げられたり、民放でドラマ化もされました。
サンダーはアイメイト協会出身のアイメイトです。
サンダーは1188頭めのアイメイト。なんて縁起のいい数字!
次回は、先日行われたアイメイトデーのイベントの様子を紹介します。