考え方を変えると身体はどう対応するの?/ストレスと上手くつきあう

私が出かける準備を始めると、のんびりしていたサンダーはそれに気がつく。
ンーと伸びをしたり、ブルルと振るえたり、ちょこまか動いたり、
ピッチに走り出す直前のサッカー選手みたい。
アッシは準備万端ですぜ!って様子が可愛い。

昔からすぐに緊張しちゃう自分を、「嫌だなぁ」と私はずっと思っていた。
胸がドキドキしたり、呼吸が速くなったり、顔が赤くなったり。
そんな反応を、私は悪いことだと思っていた。
(検査もしたし、お年頃のせいでもない。昔からあったからね。)

ある時、こんな見方を知った。
胸がどきどきするのは、身体に血やパワーを送り、行動に備えているから。
呼吸が速くなるのは、脳により多くの酸素を送ろうとしてるから。
ドキドキもハアハアも、身体にエネルギーをチャージしていて、
チャレンジに立ち向かう「自分を助けてくれる反応」と考えてみたらどうなる?
へぇ~、勇気が出ている証ってこと?
目からウロコが落ちた。

考え方を変えると、ストレスに身体はどう対応するのか?
とても興味深い、ハーバード大学の研究がある。
通常、ストレスを感じると、
心拍数が上がり、血管も収縮し、長年続くと心臓病のリスクがある。
そこで、社会的ストレス実験をする前、被験者にこう伝える。
胸がドキドキしたり呼吸が速くなっても、それは悪いことではない、と。
自分を助けてくれる有難いものなのだと考えるように指示をした。
すると、被験者はストレスを感じてもより少なく感じていて、
そして自信を持ち、血管はリラックスしていた。
楽しい時や、勇気が出ている時と同じ状態が現れたのだ。

こんな新しい研究報告もある。
アメリカ人3万人を8年追跡調査をしたところ、
ストレスを感じていて、それは健康に良くないと信じていた人の死亡率が高く、
ストレスを感じていても、悪いことだと考えていなかった人の死亡率は低かった。
寿命が縮まったのは、ストレスのせいではなく、
ストレスが健康に良くないと信じていたことによると、研究チームは考えている
(心理学者ケリー・マクゴニガルの講義「ストレスを友達にする方法」より)
…考え方が変わると、体も変わるんだなぁ。

ところで、私はドキドキとハアハアは今も感じるけれども、
ピッチに出るイレブンのように、サンダーのように、
アタシはチャレンジに準備万端なの、と思えるようになった。
(さ、出かけよっと)

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