音楽の好みが形成される年齢のピークは、
女性が13歳、男性が14歳だそうだ。
出典(英文)
Opinion | The Songs That Bind – The New York Times
https://www.nytimes.com/2018/02/10/opinion/sunday/favorite-songs.html
多感な年ごろに聴いた音楽が、その後の人生の音楽の好みに影響を与えるらしい。
私は体験学習の講師をしているのだけれども、
ここのところ、中学二年生の子達とお喋りすることが続いた。
音楽を聴くのが好きだと言う子達に、どんな曲が好き?と聞いたりするのだけれど、
あー、このくらいの年齢に原形のようなものができるんだな、と思いながら、
そういや、自分はどうだったっけ?と想いだそうとしても想いだせない。
アニメに夢中だったことは憶えてるけれど、
当時は音楽あんまり聴いてなかった気がする。
でも、気になって、私が13歳だった1981年のヒット曲を検索してみた。
ルビーの指輪、奥飛騨慕情、トシちゃんに聖子ちゃん…。
うーん、ピンとこないなぁと思っていたら、
ヒット曲の中に、矢野顕子の「春咲小紅」があった。
うわぁ、そうだったそうだった!
テレビでアッコちゃんが歌ってる春咲小紅を、
息を止めてラジカセで録音したことも想いだした
それまで音楽に免疫がなかったこともあってガーン!
あんなに好きだったアニメに興味がなくなったのは、
アニメより音楽が好きになったからかもしれない。
しかし、だからと言って13歳で矢野顕子のファンになったわけでもなかった。
大ファンになったのは二十歳過ぎてからのことで、
蒔かれた種が咲くのは時間がかかるということかもしれない。
多感な頃に聴いた曲が、その後の人生に影響を与えるとしたら、
なにも、それは音楽だけではないだろう。
私は、体験学習で若い子達の前で話をする時、
何年か何十年か先に、
ふと想いだしてくれたらいいな、という気持ちでいるのでした。
(それが無意識のなせる業)