日頃わたしたちは思考が忙しく回転しています
瞑想は頭はからっぽ、心は無心になり、
心身に様々な効果があるということをお伝えしてきました。
瞑想は思考や感情を「ないもの」にするのではありません。
自分の心をありのまま素直に眺めるメソッドです。
心配や不安を考え続けると、その種は必要以上にどんどん大きくなるもの。
今まで心配していなかったことや、心配しなくてもいいような事までも
気になったり、頭から離れなくなりますね。
思考は連想して膨らむ傾向があるものです。
瞑想はそのループが続かなくなります。
誰しも心配や不安はあるもの。
お酒を飲んで忘れようとか、無理やり考えないように封じ込めてしまうのは、
これは賢明な方法ではありません。
無意識に心配の種にじりじり近づいているとも知らず、
酔いが覚めて、目を開けたら、ドアップで見てしまった!
しかも隣の事も目に入ってしまうようなもの。
適切な距離をおいて眺めるのと、接近して見るのとでは、
同じサイズの心配事なのに違って見えますよね、
瞑想は距離をおいて眺めるような、自分の心を客観視する力を鍛えます。
脳のある部位の働きが弱くなると客観視する力も弱くなるそうです。
(不安がこうじて日常生活に支障がでている方は、背内側前頭前野が
通常の人と比べて血流が下がっていることが分かっています。)
しかし、心の客観視を鍛えると、この脳の部位の働きも高まります。
次回は
「自分の心の客観視をアップさせる瞑想法」をご紹介します。