欧州在住の生物学者、しろのさんノートのシリーズ、
「晒し」の優先順位を見抜け」のパート2を転載させていただきます。
しろのさんが2019年に翻訳された記事です。
私は凡人なので、トランプがなにやってんのかチンプンカンプンだったのですが、
この記事を一昨年に読んですーっごく腑に落ちました。
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「晒し」の優先順位を見抜け②:危険な敵とは正面対決を避ける
シリーズ二回目は考える材料として私が2019年に翻訳した記事を紹介します。
OrientalReview.orgという政治系ブロガーが共同で運営してるサイトからシルバイン・ラフォーレスト氏の超目からウロコの分析(2019年11月)です。陰謀論を出来るだけ廃して一般人にも受け入れられるような分析で、アンチQの人でも不快にならず読んでいただけるかと思います。
ロシアの位置づけ
米ドル決済システムから締め出す経済制裁の本当の意味
石油利権の殺し方
など、そういう見方もできるのか!という分析です。
「トランプについて」
Sylvain LAFOREST 2019年11月15日
はじまり
トランプの行動を理解する良い時期が来た。謎めいた彼の行動を解読してみよう。このむちゃくちゃな大統領は皆さんが思っているよりもよっぽど明確な外交方針と国政方針を持っている。しかし、彼の目標を達成する道のりは険しく、権力の座を維持するのはもちろん命の保証すら怪しいので、トランプの戦略は非常に微妙で練り込まれていて、ほぼ誰にも理解することが不可能なのだ。彼の目標はあまりに野心的であるのでA地点からB地点まで到達するのに人類の理解を超えているような変態的経路を辿らなければならないのだ。ほぼすべての独立系ジャーナリストやアルタネイティブ系、西側メディアと一般人もまず理解できていなと言って良い。
トランプの戦略は薬を比喩にして説明すると簡潔で割と正確である。薬というのはある病気を治すようにデザインされているが、大抵は副作用が伴うものだ。トランプの場合、副作用目当てに薬を服用している感じだ。そしてその副作用が彼を暗殺から救うコツでもある。記事の終わりまでには、この比喩がほぼすべてのトランプの行動を説明することに気づくだろう。一度分かると、あなたはこの過去に前例が全く無いような、稀有な大統領のなせる技を堪能することができるだろう。
はじめに、トランプの使命の説明し易い部分から解明しよう。トランプは過去のアメリカ大統領が全く手を付けなかった問題、もっとも悪質な非人道的問題に手をつけているのであり、一般人はあまりに現状認識が現実から乖離しているためその問題の認識すらできないのである。メディアや教育システムは少数の超資本家によって牛耳られており、我々一般人は勝者によって捻じ曲げられた人類の歴史を学び、真実の真実を知らないし、現在の世界の現状認識も全く間違っているのだ。トランプは大統領選挙へ出馬を表明してから”フェイクニュース”という言葉を流行らせることに成功し、メディアというのは必ず嘘をつくのだというメッセージを投げ続けた。このフレーズはもはや世界中で誰でも知っているようになった。しかし、あなたが知っていると思っていることのほぼ全てが嘘っぱちであることを知ることがどれだけショックであるかあなたは知っているだろうか?メディアは政治や歴史問題でのみ嘘をつくのではありません。経済、食べ物、気候、健康などなんでもあなたの認識は都合よく歪められているのです。
例えば、もしケネディ暗殺の犯人は謎ではないし、真珠湾攻撃の兆候もアメリカは知っていたのは裁判で明らかになっているし、二酸化炭素の温室効果説はデタラメであり、貨幣経済というのは一般人が銀行から借金することによって無からお金が発生するものだし、911テロはアメリカ内部の犯行であったことが科学的に100%証明できるなんてことを言ったらあなたは驚きますか?こんな話、主要メディアやPBSドキュメンタリー、大学教授から聞いたことありますか? アメリカ大統領過去の44代はこれらの隠蔽された事実に対処することなく去りました。45代大統領トランプは知っています–隠蔽された事実についての無知から人々を開放することが自由を取り戻す第一歩なのだと。それに向けて主要メディアを名指ししてメディアは”病的な嘘つき”であると批判するのです。
まずはこれをはっきりさせよう。支配者階層から見たらトランプは一般が信じるようなキチガイでも何でもなく、むしろ彼らの支配構造に対する脅威であると思われているのである。だから就任後からトランプはナルシストであるとか、人種差別主義、性差別主義、気候変動問題否定派であると批判され、過去のいかがわしいゴシップや精神的問題などでメディアは攻撃し続けた。大体60%ほどのアメリカ人は主要メディアを信頼しなくなったとはいえ、それでも多くの人がトランプは大統領にはふさわしくない器量であるとか、ややおかしな性格であるという印象を持っている。国内ならまだしも、アメリカ国外となればトランプのイメージはもっとひどいものになる。もちろんトランプ自身もそういった印象を改善しようと何か対策を立てるわけでもない。むしろツイッターではっきりと議論を呼びそうな問題発言を繰り返し、思慮が浅く即断する馬鹿のフリを決め込んで、非論理な行動を繰り返し、毎日のように嘘を並べ、非難決議や経済制裁をお祝い事でバックから飴玉を投げつけるような調子でボンボンと繰り出すのだ。ここで、主要メディアが繰り返すウソを明らかにしてみましょう。トランプの行動はメディアが言うような病的なナルシストであるというよりも自傷行為に近いのです。ナルシストなら周りからちやほや褒めて貰いたいはずでしょう?トランプは全く他人が彼を好きになってくれるかどうかなんて気にしていないのです。つまり真逆です。
トランプの目標は彼が好きな「人々に権力を取り戻す」というモットーに現れています。なぜならアメリカは一世期以上もの間、少数のグローバル主義の銀行家、軍残複合体、多国籍企業によって牛耳られているからです。これを達成するには、海外でのアメリカが関わっている戦争を終結させる必要があり、NATOとCIAを解体し、中央銀行の支配権を取り戻し、同盟国との縁を切り、銀行の国際決済システム(SWIFT)を解体し、メディアの信用を聚落させプロパガンダを終結し、ディープステートのスパイ行為を無力化し、三権分立や国際関係を立てに抵抗する政府内の的を無力化する必要があります。簡潔に行って、トランプはNew World Orderとそのグローバル主義的理想を破壊する必要があるのです。そんな計画は巨大であり危険です。しかし、トランプは孤独ではありません。
トランプのテクニックや戦略について語る前に、世界で本当は何が進行していたのかを知る必要があります。
偉大なるロシア
初代ロシア皇帝ピョートル一世以来、ロシアの歴史とは国家の政治的、経済的な独立を国際的銀行や覇権主義から保つことへの断固とした意志の顕示といえます。そして、他の同様に独立を保ちたい国々を助けてもいるのです。ロシアはアメリカをイギリス帝国(ロスチャイルド)から二度手助けしています。一度目は独立戦争を表立って支持したときであり、そして二度目はロスチャイルドが資金援助して企てた市民戦争の時です。ロシアはナポレオンもナチも撃退していますし、どちらも国際的な銀行から独立国家を弱体させる目的で資金援助が出ていたのです。独立がロシアのDNAなのです。ソビエト連邦の解体の混乱の10年にも及ぶ西側諸国の経済的侵食が続くなか、プーチンが権力の座について以来、ロスチャイルドの侵食は食い止められ、駆除されました。それ以来、プーチン大統領は1944年以降にイギリス帝国に取って代わったアメリカ帝国(New World Orderの現状の本体)を攻撃・牽制することに注力します。イギリス帝国とアメリカ帝国の違いはほんのわずかで、どちらも中央銀行を支配構造に持ち、資本家のメンバーがちょっと入れ替わり、イギリス帝国軍がNATOに変わった程度です。
トランプが就任するまで、プーチンはNew World Order勢力と一