ミュージシャンの小沢健二さんが、日本で音楽活動を再びはじめた。
なんと19年ぶり。
ネットでは、オザケンがオジサンになってる!とざわめいているけれど、
私は小沢さんの見た目が年相応になっていることが、なんだか嬉しい。
ニューヨークに渡り、世界の治安のよくない国々でも暮らし、旅をした小沢さん。
つるつるのタマゴのような顔のままだったら、こんなに待った甲斐がないじゃない?
叔父上の小澤征爾さんの若い頃に、小沢健二さんはそっくりだった。
顔のつくりも、はにかんだ笑顔も、色白で細身の体型も。
だから、小沢健二さんがもっと年を重ねた姿は、マエストロみたいになるのかな?
そういえば、小澤征爾さんの本「ボクの音楽武者修行」が、
なぜか家の本棚から三冊でてきたことがあった。
古い版は、大学でオケに入っていた姉のもの。一冊は知らずに私が買ったもの。
残りの一冊は知らない。それくらい面白い本だってこと。
クラシックに詳しくない私でも夢中になった、とびきりの冒険旅行記だ。
若き指揮者の卵が、貨物船で海を渡り、
スクーターに乗って、クラシックの本場ヨーロッパを巡る。
あてがあったわけじゃない。行き当たりばったりの旅。(今から60年前だ)
いくつもの街で暮らし、街の人と仲良くなり、
ホームシックにもなり(この処方箋がユニーク)
ついに指揮者の卵は、立派な指揮者になって日本に戻ってくる。
突き動かしたのは好奇心だけ。しかし、それで遠くまで行けちゃう。
遠くまでとは実際の距離とは限らない。心のなかも旅だろう。
そして小沢健二さんは帰ってきた。
私はニヤニヤしちゃって大変なのでした。(バンドの頃から大ファンなんだもん)
「ボクの音楽武者修行」
小澤征爾・著/新潮文庫