普段テレビを見ない私だけれども、
年に2回くらいはテレビを見る。
それは、アッコちゃん(矢野顕子さん)と、
オザケン(小沢健二くん)の音楽番組の出演に限ってのことなのだけれども、
昨年5月にオザケンがミュージック・ステーションに出演した時の、
自作の作文の朗読(近年ライブでもやってる)が面白かったので紹介したい。
その日のМステは、一回目の緊急事態宣言の頃で、
出演するアーティストはリモート出演だったのだけれども、
他のアーティストがシリアスな口調で、
「手を洗おう」とかステイホームを呼びかけていた中、
オザケンは歌を歌う前に、いつものノンビリした口調で作文を読みはじめた。
〔「マスクは買うもの」と思っていたけれど、
普通のマスクなら自作できる、と気づいた人もいるはず。
よく考えたら、マスクは昔、みんな自作していた。
それが便利になって、お店で買えるようになった。
実は、「自作できる物」は多い。そして作ってみると、
それがどうできているか、仕組みがわかる。
例えば、餃子を手でくるんで作ると、餃子の仕組みがわかる。
すると、餃子を身近なものと感じるようになる。
ようするに、自作をすると、自信がつく。
しかし、自作をしていると、こう言われたりする。
「お前、めんどくさい奴だな。そんなの買えばいいじゃん」と。
でも、それはもしかしたら、古い世界。
未来は「自作をするのが最強」の世界
かも、しれない。〕
…おー、自作すると仕組みが分かるよねー。
たとえば、お菓子を手作りする人は、
砂糖が結構入るんだな、と分かり、
じゃあ、手作りするお菓子よりもずっと甘い、
スーパーで売っているお菓子はどうなんだろ?と思って、
スーパーのお菓子の裏の成分表示を見たら、
わけのわからない人工添加物が入っていたと知る、とかね。
プランターで野菜を育ててみると、
虫に食べられたり、実が不ぞろいだったりする。
あれ? スーパーのピカピカの虫が食べてない野菜ってどうなってるんだろ?
化粧水を手作りしてみたら、材料の単価が分かって、
市販の化粧品のお値段は、広告費が上乗せされていたと知る。
マスクもそう。
あれ?ウイルスのサイズってすっごい小さいけど、
マスクの目に比べてどうなんだろ?
不織布マスク、素材はポリプロピレンだけど安全なんだろうか?
(実際、環境ホルモンや発がん物質、モルゲロンが検出されてる)
まあ、こんな風に、自作マインドの人は、
ただ消費するだけでは分からなかったことに気づくのであります。
単純に手作りは楽しいし、
オザケンが言うように自信もつくし、
なによりも、
「まてよ?」と勘が働く人になる
と、私は思ったのでした。