三年前まで住んでいた家の庭の一画で
父と母がちいさな家庭菜園をしていました。
茗荷、紫蘇、小ネギ、パセリなどの薬味になるもの、
ローズマリー、ルッコラ、タイムなどのハーブ。
ほかにプチトマトと、
「料理にちょっとあると便利」というセレクションでした。
そんなある年、私の友人のリクエストで
はじめてアーティチョークを育ててみたのです。
それまでに見たことも食べたこともありませんからね、
できてびっくりですよ。
人の背ほどの高さになって、
てっぺんに巨大なつぼみがドーン。
…これ、食べるのー?
収穫のタイミングもわからず。
結局、友人が来て収穫するまで、
添え木して大雨や台風を持ちこたえたアーティチョーク。
キクイモのようなユリ根のような味も美味しかったですが、
ちいさな菜園で異彩を放つ姿や、
収穫までドキドキしたことや、家族の会話が忘れられないです。