米ポートランドのデイヴズ・キラー・ブレッドの話。
「デイブのすんごいパン」という名のこのパンは、手にするとずっしりと重い。
ひまわりの種、亜麻仁など、なんと21種類の雑穀が入っているのだとか。
入っているというよりは詰まっているというのか、とにかく噛みごたえが凄い。
そしてなんといっても美味しい。美味しくて体にいい。
当然、グルメでヘルシーな街ポートランドでは人気のパン。
ポートランドから帰ってきた友人からお土産にいただいて、
すっかり大好きになったデイヴズ・キラー・ブレッドですが、
このパンが生まれたストーリーも、またいい。
刑務所から出所したデイヴさんは、
なかなか雇ってくれるところが見つかりませんでした。
(服役の理由はキラーではなく薬物だそうです)
ようやくパン屋さんが雇ってくれて働きます。
「おまえ、パンこさえるの上手いなあ」と親方に褒められるようになり、
デイヴさんはパン作りの才能を開花させたのでした。
やがて独立起業して、
いまやポートランドのホテルや高級スーパーに並ぶ
ポートランド名物パン屋さんになりました。
ロゴもかっこいい。(らしい)
デザインは、ギターピックの中に
ギターを抱えたおっさん(おそらく本人)のイラスト入り。
ああ、なにもかも「ツボ」なデイヴズ・キラー・ブレッドなのでした。