「風邪の効用」野口晴哉・著

私が中学生のときに体験した風邪の話。
風邪をひいていましたが、明日の体育がマラソンだったので、これ幸いと、
「もっと風邪を悪化させよう(学校も休もうっと)」とひらめいたのです。

その晩は、思いつくかぎり「風邪悪化対策」をして寝ました。
(どんなことをしたかはナイショ)
しかし翌朝、目が覚めると風邪はあとかたもなく治っていたのでした。
エーーッ!?
しかも体はスッキリ。なんかピッカピカ。
あぜんとしながら(元気に)登校しました。

たしかに晩は相当な風邪だったのです。熱もでました。
積極的に風邪とおつきあいしたので(マネしないでね)、
風邪のプロセスが促進されて、短時間で去っていったよう。
ずいぶん後に、野口晴哉「風邪の効用」を読んで、
「そうだったのか」と思ったのでした。

しかし、あの時なんと無茶をしたことか。
でも真剣だったのよね。もっと他にあるだろう?ということまでも。

*「風邪の効用」
野口 晴哉
2003年/筑摩書房

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