自分の中の「いちばん身近なパートナーシップ」 「責任をとる」ってどういうこと?④

すべての現象は、自分のなかの「何か」が投影している。
さて、「何か」って何?
自分の思い癖や、自分を苦しめるなじみの感情や
先入観や、自分で作った人生のシナリオ等々です。

この「何か」の原因が存在します。
それは、トラウマやカルマなどと呼ばれているものです。
ギスギスした世の中だなと刷り込まれた原因は何か?どんなトラウマがあったのか?
じつは、この原因さがしには果てがありません。

私がいろいろなセラピーやヒーリングを体験していた三十代の頃、
あることに気がつきました。
トラウマやカルマ、癒されていない前世さがしオンリーで解決しようとすると、
再び「無力な自分」に戻ってきてしまうのです。

トラウマやカルマなど、根本的な記憶はすべて、
内なる子ども(潜在意識・インナーチャイルド)が所蔵しています。
それは現生だけでなく、いくつも生まれ変わってきた過去生、
動物だった頃や、植物や鉱物だった意識さえもデータを蓄えていると言います。
…気の遠くなりそうなお話ですね。

ちなみに、顕在意識の私たちが把握できるデータ量は、
潜在意識の内なる子どもが把握している量の、
何万分の一にすぎないと言われています。(諸説あります)
そんな私たちが、電車で遭遇したケンカの原因である、
トラウマやカルマや記憶を「これです」と特定することは難しい。

知っているのは内なる子どもであって、
私たちが知っているのは、
「ケンカが起きた事」と、
「ギスギスした世の中だと思った」という事実だけ。
そして私たちができることは、
「ギスギスした世の中だ」という思い込みを手放すこと。
(もちろん、ケンカがおきた事自体は変えることはできません。)

大切なことは、互いの役割を知ることです。
原因は内なる子どもが知っていますから、信頼してまかせましょう。
内なる子どもが望んでいるのは「一緒に手放してほしい」なのです。

私たちの役割は、
内なる子どもが見せてくれたことに感謝して、手放すこと。
この、自分の中のいちばん身近なパートナーシップを忘れない。
これが「責任をとる」ということなのです。

(おわり)

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