すべて起きる出来事は、自分のなかの投影である。
これは一見、とても厳しいことのように思えます。
自分のことならまだしも、他人のことまで「自分発」だなんて…。
しかし、すべては自分の投影であると気づいた人は、
不思議なことにイキイキしていくのです。
ではなぜ投影に気づくと人はイキイキしていくのでしょう。
他人のせいや世の中のせいにしているのは楽なことに思えます。
しかし、他人のせいや世の中のせいと、自分の外に責任を与えていると、
「自分は無力である」という思いを無意識に持ちます。
他人のせいにすればするほど、「無力な自分」が強くなっていくのです。
反対に、「自分の投影だ」と気づくと、
自然に相手が変わっていたり、環境が改善していったり。
あれれ?なんだこれは?
この経験で「無力な自分」の意識が外れます。
「無力な自分」という思い込み(思い込まされ)って、
人から生命力を奪ってしまうものかもしれませんね。
私(フムフム)が関わっていた気の療法は、
この気づきがまず大切であるとしていました。
実際、いろんな出来事は自分の投影だったと気がついたそれだけで、
その人の現実の状況が変わってしまった、
また、その経験が、無力な自分を脱して生命力を取り戻していったという、
そんなケースに出会ったものでした。
気づきってそれほどパワフルなんですね。
一見、楽そうに思える「人のせい」にするのと、
厳しそうに思える「自分の投影に気づく」こと、
楽なのはどちらなのでしょう。
これはパラドックスですね。
(続きます)