おきることは「自分の投影」 「責任をとる」ってどういうこと?②

心理学やスピリチュアルで使われる言葉、
「責任をとる」とは本来どういうことなのでしょう?
そして、何に対して「責任をとる」のでしょう?

それでは、こんな場面にあなたが遭遇したとしましょう。
あなたがたまたま乗り合わせた電車の車中で、
見知らぬ乗客どうしがケンカをはじめました。
あなたはどう思うでしょう?

「嫌だな。こんな状況に出くわして、なんて私は運が悪いんでしょう」
「これは、ギスギスした世の中の縮図だ」
「怖い。やっぱりキレる大人が多いのは本当だったんだ」
「程度の低い人たちだな。(私は違うけど)」
「どっちも悪いよ。」
私たちはつい、こんな風に相手をジャッジします。
「自分とは関係がない」という立場にいます。

しかし心理学やスピリチュアルでは、
「自分とおおいに関係がある」ととらえます。
「すべて起きる出来事は、自分の中からの投影である」と見るのです。

投影とは、あたかもスクリーンのように、まるで鏡のように
自分の中の「何か」が、現実となって映し出すことです。
たとえば先ほどあげたジャッジは、
自分が気づいていない「思い癖」かもしれません。
振り返ると、いつも繰り返されている出来事かもしれません。

「世の中ぎすぎすしている」と思っているとしたら、
「やっぱりそうだ」と確認させる現実が、
「お呼びですかー?」とやってくるという考え方です。
先にあげた例では、電車のケンカの場面として現れたということですね。

「この状況は、私のなかの何がそうさせたのだろう?
これは私に何を知らせているのだろう?」と
自分のことでもある、という立場をもつ。
これが「責任をとる」スタートです。

ちなみに、きちんとトレーニングを受けたセラピストやヒーラーであれば、
いま自分の内側で起きていることを観察することが身についています。
気づいていない自分の思い癖や、繰り返されるパターンを見ようとするのです。
これに気づかないままでは、クライエントさんに自覚なく投影してしまいます

こんな自分がいたなんて知らなかったよ。
「見せてくれてありがとう」です。
見せてくれたのは内なる子ども(潜在意識・インナーチャイルド)です。
(続きます)

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