待ちに待った四月である。
冬から春に、道路工事が増える年度末。
道路工事現場を歩くのは怖い。やだなぁ。
私とサンダーは、アイメイト協会の歩行訓練で、
道路工事現場を歩く実地訓練はバッチリしているけれど。
なにせ視覚障害者に工事現場は難所なのである。
私にはサンダーと歩くご近所ルートがいくつかあって、
5つの一時間コースと、4つの30分コースを組み合わせて歩くのだが、
年末から年度末にかけて、いづれかのルートで工事をしていた。
現場の人に聞いても、いつどこで工事がはじまるのか知らないという。
んむむ。
「行けばわかるさ」、なのね。
もちろん、道路の工事現場には警備の方がいらっしゃるのだが、
視覚障害者の誘導やサポートに慣れている人とは限らない。
初めて視覚障害者と接する人や、
どうしていいのか分からない人もいて、
咄嗟に背中を押されて、私は怖い思いをしたり、
不意に手を引っ張られて転んだりもした。
オーライ、そんな時は
「こうして欲しい」とお願いすると、
次の日にはバッチリ誘導してもらえるようになる。
何日かすると、お互いに余裕がでて、
ちょっとした顔なじみみたいになったりもする。
ちなみにサポートの仕方が分からないときは、
「どうサポートしたらいいですか?」と、
まず聞いてみるのがいちばんスマート。
なにはともあれ、道路工事が多いシーズンが終わる。
うれしいなぁー!
道路はきれいになっているし。
八熊通りの歩道はレイアウトが変わり、さらに広くなった。
寒い季節の工事、工事の方と警備の方、ご苦労さまでした。
(私も、ご苦労さまでした)