ここの紫陽花がいちばん綺麗なのよ
ある朝、近所で立ち話した知らないオバチャンが言った。
仕事に向かう途中、紫陽花が咲いている花壇をいくつか見てまわることが、
この季節のオバチャンの楽しみなんだとか。
サンダーと毎日通る交差点の角の花壇なのだけれども、
ここらでいちばん綺麗な紫陽花だったとは知らなかった。
梅雨入りしたけれど、晴れの日が続いている。
サンダーをシャンプーしたし、
カーテンを洗ったし、
窓も拭いて、フローリングのワックスもかけた。
梅雨の中休みにやることが今年はもう終わってしまって、あとは雨を待つばかり。
今年は雨が少ないので、紫陽花が小ぶりらしい。
えっと、となりのラベンダーの上には少しで結構ですので、
紫陽花の上に雨、優先的に降ってもらえませんかね?
私は園芸家じゃないけれど、カレル チャペック風に天にお願いしたくなる。
「園芸家12カ月」
カレル チャペック・著/中公文庫