高橋尚子、野口みずきを名古屋ウイメンズで、
有森裕子は犬山マラソンで、
沿道で応援してきたマラソン好きの母。
好きがこうじて、という訳ではないけれど、
母は名古屋ウイメンズに二大会連続出場した。
昨年は、31キロ地点を示す看板を持つ「看板ガール」で、
今年は、補給食のパンを切る「パン切りガール」だ。
帰宅した母は言う。
「提供品のPASCOのスティックパンを、
早々に切って並べて待ってたんだけど、
あたしたちレース配分、間違えちゃったの!
そもそも招待選手や実業団選手、レース中に食べないでしょ?」
選手は完走、パンは乾燥した、と。
さらに言う。
「途中までスティックパンを二等分か三等分に切ってたけど、
これは余りそうだねーと、
しまいには、切らずにまるっと一本を、
ハイ、どうぞ!」ってランナーに配っちゃった!」
あはは、大盤振る舞いだ。
遅いランナーはラッキーだったねー。
「トップランナーを見るのも楽しかったけれど、
市民ランナーと、やりとりするのも嬉しい」そうな。
そうね、最短を競うだけがレースじゃない。
人生と同じだと思うんだけど、
寄り道したり、立ち止まったりするのも醍醐味だ。
それから、
「大声で応援するって、こっちも元気が出るね」と言う。
…そだねー!
それでも残ってしまったスティックパンは、
PASCOさんが母たちボランティアに、
お土産に持たせてくれたそう。
土産話とPASCOのスティックパンを持って、
母は元気に帰ってきたのでした。