盲導犬を育成するアイメイト協会(東京練馬)によると、
現在アイメイトを使っている235名を対象に、アンケートを実施した結果、
回答のあった119名のうち、6割を超す人が、
昨年4月から今年2月までの期間、アイメイトを連れていることを理由に、
入店や施設の利用、乗車を拒否された経験があることが分かった。
私の場合だけれども、
入店等を拒否された経験は、今まで何度もある。
もちろん、入店できた店は、それ以上に沢山ある。
行きつけのマッサージ屋や美容室、飲食店には、
もう6年になるだろうか、サンダー同伴で通っている。
じゃあ、私が安心して利用するケースは?と言うと、
いくつか特徴があるような。
まず、有名だったり、公共性の高い施設。
(たとえば、帝国ホテルや神戸ポートピアホテル)
それから、外資系の店。
(たとえば、コストコやイケア)
また、大手のチェーン。
(たとえば、マクドナルドやモスバーガー、ミスタードーナツなど)
ズバリ分かりやすいのは、盲導犬の募金箱が置いてある店。
もちろん、有名じゃなくても、外資じゃなくても、
それに、大手でなくて、募金箱がなくたって、安心して入れる目安はある。
個人経営なら、「地域の人に愛されている」店だ。
サンダー同伴の入店を拒否されてしまった店が、
その後に、閉店や撤退が続いたことがあった。
これは単なる偶然なのだけれど、
店に客の気配はなく、入店を酷い口調で断られたことを思うと、
単なる偶然なのかどうか分からなくなる。
余談だけれど、
県外の協会の盲導犬なので、愛知県の補助が受けられなかった私は、
サンダーの育成支援を高野山にサポートしていただいたのだけれども、
アイメイト協会によると、モスバーガーの選択もあったとか。
もしかすると、サンダーの正式名は、
「モスバーガー・サンダー号」になったかもしれないのだ。
こういう社会活動を、「売名だ」と言う人がいたけれど、
愛されている店や企業には、理由があるんじゃないかな、
そう私は思うのでした。