知っていたら、できることはある

大相撲春巡業で、
舞鶴市長を救命中の女性に、「土俵おりて」のアナウンスが。
このニュースを聞いて私が思ったのは、
咄嗟に救命措置できる人、そんなに少ないの?!だった。

20年ほど前に、両親と消防署で救命講習を受けたことがあった。
当時はまだЭИDは普及しておらず、ЭИDを使った内容は無かったけれど
人工呼吸と心臓マッサージのやり方を教えてもらった。
講習は盛況で、
揃いのウエアを着たスポーツサークルの人たちや、
中学生兄弟とその家族や、ママさん達が参加していた。

なので、講習の人気ぶりや、
あれから20年経っていることを考えると、
石を投げれば、救命講習を受けた人に当たるんじゃないかくらいには思っていた。
しかし、土俵上で倒れた市長さんを見て、
何もできず、ただ立っている男の人ばっかりだったとは。

もしかして、中には救命措置を知っている人はいたかもしれない。
何千人が見ている前では、とても勇気がいることだろう。
「「「誰かやるんじゃないか」
「誰もやっていないから、やらないでおこう」
そんな集団心理も働くもの。

サンダーと歩いていて、私も経験があるけれど、
たとえば、東京駅や名古屋駅のコンコースなど、
あまりにも大勢の人がいる場所のほうが、
助けを求めた時に、なかなか捕まらなかったりする。

それから、
あの場内アナウンスが問題だと思うのは、
救命措置をしている人は、周りの人に指示をする必要があって、
その声を邪魔してしまうからだ。

心臓マッサージを交代してもらったり、
マッサージの時間やテンポを測ってもらったり、
他に人を呼んでもらったり、
もちろん、119に電話してもらったりと、
そこに居合わせた人たちと、なんとかしなくちゃいけない。
ちなみに、私は救命講習で、居合わせた人への声掛けの仕方も教わった。

「知らなかったら、咄嗟にはできないけれど、
知っていたら、できることはあるよ。」
サンダーと体験学習をしている私は、
小学生や中学生に言うのだけれど、
ホント、そうだわ!

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