上を向いて歩こう/「特攻兵器〔原爆〕」水原紫織・著

坂本九さんの「上を向いて歩こう」は、
原爆の追悼の歌らしい。
だから広島と長崎の原爆の日が近くなるとよく聴こえてくるのかな。
私は失恋の歌だと思っていた。

広島と長崎の原爆は、空から落とされた空中爆発ではなくて、
地上からの起爆という説がある。
私は半信半疑だったけど、
「もう一人の〔明治天皇〕箕作奎吾(みつくりけいご)」の著者、水原紫織さんが、
昨年に出版した「特攻兵器〔原爆〕」で
川を利用しての原爆水面爆破説を唱えていて、
それなら有り得るなと私は思う。
地上起爆は核実験のように地面にクレーターが出来てしまうけど、
水面爆発だったら地面にクレーターはない。

それに、
広島と長崎で降った黒い雨は、
水面爆発でなければ起きない現象だという。
水原紫織さんによると、
水面爆発は、放射性物質を含む人工降雨を起こすが、
空中爆発なら、放射性降下物が局所に落ちない。
これは、1000回以上の核実験を実施した米国の常識なのだとか。

地上起爆であったことを証言するのは、
爆発の瞬間を広島上空から目撃した日本軍パイロット。
元第343海軍航空隊 少尉 本田稔氏は、
「エノラゲイを見ていない」
「下から爆発した」と証言している。
なぜ空襲警報が出ていなかったのか不思議だったけど、
本田氏の紫電改一機だけが広島上空を飛行していたから。
多くの人が「エノラゲイを見た」と言っているのは、
本田氏の紫電改をエノラゲイだったと錯覚したのではないか。
エノラゲイの飛行機雲は4本、本田氏の紫電改は1本であり、
広島で被爆した中沢啓治さんの自伝的マンガ「はだしのゲン」で描かれている飛行機雲は1本だ。
「原爆炸裂の瞬間まで、晴れ渡った空を中国山脈沿いにやってきた1本の飛行機雲を目撃した」
中沢啓治さんは証言している。

・広島の爆発の写真は加工されている。
日本で公開している写真は消されているが、
国連掲載の写真は地表から炎が湧き上がっている。
長崎のピカドンの映像も明らかに加工されている。
爆発の瞬間のピカがスキップされてフィルムをつなぎ合わせており、
爆発の瞬間が確認ができない。

・原爆は上空では運ぶことができない。
宇宙から降り注ぐ中性子に反応して爆発してしまう
(原発も燃料棒を大量の水に浸していないと暴発するわね)
サイズが大きすぎて爆撃機に積むのは困難
日本軍の潜航艇が元安川(広島)、浦上川(長崎)で浮上し、
宇宙から降り注ぐ中性子で、ウランとプルトニウムを起爆させた。
(実際に川の側面がえぐられた後が、当時の写真で確認できる)
 
…うーん。
どうして自国民を殺戮するような酷い事を?
この最新の兵器は特許を取るために、
人の住んでいない砂漠ではなく、
実際に多くの人が住んでいる都市で殺傷実験をする必要があった。
放射能の影響も長年追跡できるけど、
自国民を人体実験できちゃう神経って一体…。
これが本当だったら?
ずっとだまされてきたとしたら?
真実は残酷で、知らないほうが幸せかもしれない。

さて、「上を向いて歩こう」に話を戻すと、
作詞の永六輔さん、
作曲の中村八大さん、
歌の坂本九さんは、
これらの原爆の真実を知っていたのでは?と囁かれている。
お三方の名前の6と8と9をシャッフルすると、
8月6日と9日、
つまり、広島と長崎に原爆が使われた日になる。
火薬箱の上に座っている坂本九さんという、
レコードジャケットの写真がなんとも意味深だ。

幸せは雲の上に
幸せは空の上に
つまり、幸せは天の人にしかなくて
地上の私たちにはない、と。

上を向いて歩こうの主人公が、
とぼとぼ夜道をひとりぼっちで歩くのを想像すると、
私は涙がこぼれそうになる。
(きょうは長崎の日)
「特攻兵器〔原爆〕」
水原紫織・著
ヒカルランド

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