梅雨がちょっぴり好きな理由

梅雨に入ったばかりの時期は、
霧雨や小雨が降ることが多い。
先日、早朝や夕方に霧雨が降っていたので、
やったぁー!とばかりに、雨具なしでサンダーと歩きに出た。

しっとりするだけで、とたんに乾いていくような、
ちりちりと降る霧雨が肌に心地いい。
空気もひんやり、
まるで緯度の高い外国を歩いているみたい。
気分はロンドンかオレゴンだ(行ったことないけどね)。

そういえば、視力がまだ残っていた頃、
かなり見えにくくなっていた筈なのに、
今のような梅雨の始めの時期は、不思議と目の見え方が良かった。
緑や花が綺麗に見えていたことを思い出す。

…はて、どうしていつもより綺麗に見えていたのだろう?
写真家の友人が言っていたっけ。
曇りや小雨の日は、陽射しが強すぎないから
色の「白飛び」が少ない。
雨の日は、しっとりとした水気で艶めかしく、
緑や花が「色っぽい」。
無風だったら、緑や花は揺れることなく静止しているから、
より色が濃く鮮やかに映る、と。

…色がその色らしい季節だからなのか。
霧雨を歩くと楽しいのは、
肌に潤いだけじゃなかった。
心に色が潤うのね。

梅雨って何かと面倒で鬱陶しいなぁ。
そう思いながらも、
どこか梅雨を心待ちにしている私なのです。

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