今夜は名古屋港の花火大会だ。
毎年いそいそと母は出かけている。
私とサンダーはお留守番である。
出かけはしなくても、家から花火の音は聴こえる。
我が家にやってきたばかりの頃のサンダーは、
かわいそうなくらい花火の音に怖がっていた。
しかし、昨年からは眠っていたり、私とじゃれていたりして、
年々、気にならなくなってきているようなのだ。
サンダーが花火の音に慣れてきた、というのもあるけれど、
私の捉え方も変わってきたのかもしれない。
サンダーが怖がるのを期待しなくなったのだ。
怖がる以外の反応が現れることを
オッケーにしたと言うほうがしっくりくるだろうか。
「この人はいつもこう」と相手に、
「私ったらいつもこう」と自分にも、
過去に起きたレッテルを貼り付けていると、
ご期待に応えてくれるのが無意識の素直で従順なところ。
どんな姿を見せてくれるのかなぁ、とワクワクしていると、
過去から出発ではない、
「今ここ」から出発する、
今の純粋な姿を見せてくれるものなのだった。