視覚障害になってファッションは変わったのか?

これはイエスでもあり、ノーでもある。
変わったことと言えば、
冬は特に、黒や黒に近いダークカラーのアウターを着なくなったことだろうか。

目が弱くなり始めた時から、
合わせやすかろうと、黒のアウターを選んで着るようになった。
しかし、いざ悪くなるとめっきり着なくなったのだ。

なーんだ、である。
もともと私は、黒のアウターはあまり好きじゃなかったのだ。
視覚障害の人は色が分からなくなるのだから、
黒やダークカラーを着るのではないか?
そう勝手に思い込んでいたのだった。

なので、視覚障害になってファッションは変わったようで変わっていない。
私の場合は思い込みの黒コーデから、「元に戻った」のだけれども。

元に戻ったのではあるけれど、
新たな要素も加わったかもしれない。
「身を守る」要素だ。
アウトドアが趣味だったので、
身を守るための衣服という考えは持っていたけれど、
より意識するようになったかも。

陽射しも弱く日暮れも早い冬は、
視認性の良いアウターを着て歩いている。
また、雨の日でも目立つように、
私とサンダー、お揃いのモンベルの黄色いレインコートを着ている。
(汚れやすいレインパンツは黒。)
雨の日でも明るい気分になるサンフラワーイエローだ。

さて。視覚障害になったらファッションが楽しめないのでは?と思っていたけれど、
そんなことないな、と知り合いの視覚障害の方達と接して分かった。
カラフルな色が好きな人は変わらずカラフルな色を着るし。
もちろん、黒の好きな人は変わらず黒を着るし、
お気に入りのピンヒールを履いて盲導犬と歩いている知り合いもいる。
着付けを習って和装を楽しむ人もいる。
楽しんでいた人は、変わらず楽しんでいるのだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>