ブルーナさんはどんな思いでミッフィーをつくったのだろう

ディック・ブルーナさんが亡くなった。
ミッフィーは私の年代だったら「うさこちゃん」である。

あのジャバラに折りたたんである絵本を一直線にひろげて、
一時期は部屋のインテリアにしていたっけ。
ブルーナカラーと言われる限られた色数と、フリーハンドで描かれた曲線、
ああ、ほんとに素敵なデザイン。

関係ないけれど、
むかしミッフィーをキャラクターに起用したモデルハウスがあって、
深夜にそのライトアップされたモデルハウスの前を車で通ったら、
二階の大きなガラス窓のむこうに、
大きいミッフィーがこちらを向いてボーッと立っていた。
「…ウサギ小屋?」と思ったものだ。(小屋じゃないけど)

そしてである。
おなじ頃にバーバ・パパをキャラクターに起用したモデルハウスもあって、
「こっちはオバケ屋敷か…」と思ったものだ。

それだけ世界中で愛されているミッフィー。(バーバ・パパもね)
あのミッフィーの、チョンッチョンの目と、バッテンの口は、
(公式には、バッテンは鼻と口が合わさっているもの、だそう)
「どうしてキティには口がないの?」と同じ理由で、
幼い子のイマジネーションを育てるのだろう。

笑っているようにも、泣いているようにも、
喜んでいるようにも、怒っているようにも見える。
ミッフィーは、「あのね」と語りかけてくれるというよりは、
だまって話を聴いてくれているようだ。

きっと、幼い子は、
ミッフィーが、「たのしいね」と一緒に笑ってくれるように感じたり、
無口だけど話を聴くのが得意な、お耳の大きなミッフィーに、
何か聴いてもらって慰められているのかもしれない。
そして、これからもミッフィーは幼い子のそばにいるだろう。

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