どういうわけか、今くらいの時期にポップコーンが食べたくなる。
塩気がほしいのか、軽い食感がいいのか分からないのだけれど、
ポンとはじけるポップコーンは、どこか春っぽいような気もする。
友人によると、ポップコーンには「きのこ」と「ちょうちょ」があるという。
ポップコーン用のトウモロコシの種類を爆裂種(そのまんま)といって、
ポンと炸裂するカタチが大きく二種類あるのだ。
「きのこ」のように丸っこくはじけるマッシュルーム種と、
「ちょうちょ」が羽をひろげたようにはじけるバタフライ種。
マッシュルーム種は、きのこ型に。
バタフライ種は、ちょうちょ型に。
パウダーのようなサラサラのフレーバーが均一に付くのはマッシュルーム、
キャラメルのようなトロリとしたフレーバーがからみやすいのはバタフライ。
それぞれはじけ方が違えば、
それぞれ相性のいい味付けも違うってこと。
人は、トウモロコシほどシンプルにはいかない。
自分の「らしさ」だったり「むいていること」を「いいじゃん!」と思えない。
マッシュルーム種がバタフライのように華麗にはじけようとしたり、
バタフライ種がマッシュルームのように丸っこくなろうとしたり。
…ポン!
そんな私のあれやこれやの考えを吹き飛ばすかのように、
ポップコーンははじけまくるのさ!
(さ、つくろうっと)