コントロールドラマ③ 4つのタイプ

(前回からの続きです)
「聖なる予言」をテキストとして、
人から注目やエネルギーを奪い合う
「コントロールドラマ」を説明しています。
これは自分自身のストレスや、人間関係のトラブルに大きく影響します。
ちなみに、この本の著者のジェームズ・レッドフィールド氏は、
「聖なる予言」シリーズのベストセラー作家ですが、
大學で社会学とカウンセリング学を修め、
感情障害の若者のセラピストであったという経歴の持ち主です。

その心理ドラマのタイプは4つに分類できます。
自分がついついやってしまう、心の癖。
誰でも一つ、あるいは使い分けています。
あなたはどのタイプにあてはまるでしょうか?

「脅迫者」
*強い口調や態度、ときには暴力などをふるい、
人の注目を奪うタイプ。
このタイプは、もっとも攻撃的なレベルで巻き込もうとします。

「尋問者」
*相手を質問攻めにしたり、
または相手の誤りや欠点を指摘することにより、注目を得ようとするタイプ。
このタイプは、やや攻撃的なレベルで巻き込もうとします。

「傍観者」  
*あえて人から距離をおいて、
自分をミステリアスに見せることによって注目を向けさせるタイプ。
あるいは、よそよそしく振る舞っては相手に気を遣わせる。
このタイプは、やや受身的なレベルで巻き込もうとしています。

「被害者」
*自分は悲劇の主人公、
あたかも被害者であるかのような言動や態度でふるまい、
相手に同情や、理由もなく罪悪感を抱かせ注目させるタイプ。
このタイプは、もっとも受身なレベルで巻き込もうとしています。

前回も書きましたが、ドラマは自分の生育環境から作られます。
親は幼い子供から、馴染みのやり口で無意識にエネルギーを奪ってしまいます。
子供は奪われたエネルギーを取り返すために、
親から効果的に奪えるタイプを学習し強化します。
その後の人生の人間関係でも、それは無意識に発動し、
いつも同じ結果のパターンでトラブルをを繰り返してしまいます。
そして、自分が親になった時、
コントロールドラマを子供に対して無意識に演じます。
エネルギー争奪戦の世襲です。

タイプは違っても、根底にあるのは「エネルギーの欠乏感」です。
あなたがエネルギーは人から奪うものと思い込んでいる限り、
ドラマから抜け出すことができません。
ドラマをしているかぎり、ストレスも無くならない。
そして自分自身を満たすことも、
エネルギーを循環できる人間関係も学ぶことができません。
なにより、あなたのインナーチャイルドを痛め続けてしまいます。
(シリーズ続く)

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