コントロールドラマ⑥ 自分を満たす

(前回からの続きです)
ジェームズ・レッドフィールド(著)、
山川紘矢・山川亜希子(訳)
「聖なる予言」 をテキストに
コントロールドラマについてお送りしています。

相手と注目や関心を奪い合うドラマから抜け出すために、
いくつか大切なプロセスがあります。

まず、この世界は気や波動などと呼ばれるような
エネルギーでできていることを心にとめておくこと。
自然のなかに出かけることや、瞑想や呼吸法などのリラクゼーションで、
自然から、超自然からエネルギーを受け取ることができると知ること。
これが実感できていないと、人からエネルギーを奪うことしか頭になくなります。
日頃からエネルギーをチャージしておきましょう。
これは、自分の身体感覚を繊細に感じ取るレッスンにもなります。

次に、フムフムが付け加えます。
相手にエネルギーを与える態度とは、
誠実に接する態度や、ねぎらいや賞賛を伝えることであると書きました。
相手の気持ちや存在をまるごと認めて、相手の話を真摯に聴いてあげることも
相手にエネルギーを与える行為です。
これは新しいコミュニケーションであると前回書きました。

しかし、この態度、
いつもドラマを演じあっている相手にするには抵抗がありませんか?
「相手を無条件に愛するだなんて、そんなのまず私を愛してよ」
「認めてあげるだなんて、先に僕を認めてくれよ」
「注目してあげるだなんて、こっちこそ注目してほしい」
そう思いませんか?
くやしさや、さみしさや、悲しさや怒りすら覚えます。
これって実は、あなたの中の「小さな子供」が
あなたにむかって言っているメッセージなのです。

あなたが自分の中の小さな子供を無視してほったらかしにしたまま、
相手の「小さな子供」とエネルギーを奪い合うドラマに熱中していたり、
自分よりも先に相手の「小さな子供」にエネルギーを与えようとしたら、
そのあなたの中の小さな子供は、
くやしさや、さみしさや、悲しさや怒りでいっぱいになると思います。
相当にいじけていると思います。
ぺしゃんこになっていると思います。

あなたは、あなた自身に
誠実な態度で接し、
労りや、ねぎらい、賞賛を伝えていますか?
感情や存在をまるごと認めて、メッセージを真摯に聴いてあげていますか?
あなたのなかの「小さな子供」は、
誰からでもなく、あなたからそうされたいのです。

自分のために、一瞬一瞬、
ドラマから降りましょう。降り続けましょう。

ありのままの自分を愛している人は、
コントロールドラマの必要がなく、
しかも相手の存在を認めることができます。
そして、自分の気持ちと意見を爽やかに伝えることができます。

では、この新しいコミュニケーションが身についている人間同士が、
お互いに意識的なコミュニケーションをしたらどんなことが起きるのか、
シリーズの次回は、
「さらにパワフルで豊かなコミュニケーション」をとりあげます。

それでは、メリークリスマス!
(シリーズ続く)

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